Dave Mason追悼 ― “Alone Together”から始まった旅
しかし、私にとってのDave Masonは、まず“歴史上の偉大なギタリスト”ではなく、一枚のアルバムを通して静かに人生に入り込んできた存在だった。
---
■ “Alone Together”との出会い
私がDave Masonを知ったのは、1970年のソロデビュー作 『Alone Together』 だった。
あの独特のマーブル模様のジャケット、そして“Only You Know and I Know”の軽やかな疾走感。
当時の私にとって、このアルバムは“70年代ロックの深部へと続く扉”のような存在だった。
そこから自然と遡るようにTrafficへ辿り着き、“Hole in My Shoe” や “Feelin’ Alright?” の瑞々しいサイケデリック感に触れた。Trafficの音楽は、Masonのソロとはまた違う、英国ロック特有の湿度と自由さに満ちていた。
---
■ 私が所有してきたDave Mason作品
長年聴き続けてきたアルバムを並べてみると、私自身の音楽遍歴そのもののようにも思える。
Alone Together (1970)
Headkeeper (1972)
It’s Like You Never Left (1973)
Dave Mason (1974)
26 Letters 12 Notes (2008)
Alone Together Again (2020)
Dave Mason & Cass Elliot (1971)
特に“Headkeeper”や“It’s Like You Never Left”の温かいアコースティック感は、Traffic時代のサイケデリックさとは異なる、成熟したソングライターとしてのMasonを感じさせてくれる。
---
■ ロック史の“交差点”としてのDave Mason
Masonはしばしば「ロック界のフォレスト・ガンプ」と呼ばれる(とAIさんが言ってた)。
それは彼がJimi Hendrix、George Harrison、Rolling Stones、Paul McCartneyなど、時代を象徴するアーティストたちと自然に交差し続けた人物だったからだ。
特にHendrixの“All Along the Watchtower”でのアコースティックギター参加は、彼の職人的な存在感を象徴している。
---
■ “静かに寄り添う音楽”として
Dave Masonの音楽は、派手に主張するタイプではない。
むしろ、人生のある瞬間にふと寄り添ってくれるような、そんな温度を持っている。
彼が亡くなった今、改めて“Alone Together”を聴き返すと、
あの頃と同じ風景が静かに立ち上がってくる。
---
■ 最後に
Dave Mason、あなたの音楽はこれからも私の生活のどこかで鳴り続けます。
Trafficからソロ作まで、あなたが残した音の軌跡は、ロック史だけでなく、
一人のリスナーの人生にも確かに刻まれました。
心からの感謝とともに、どうか安らかに。

0 件のコメント:
コメントを投稿