2023年2月21日火曜日

寒い夜だから、パトリシア・バーバーの『NIGHTCLUB』で

夜に聴くジャズは、落ち着いた曲想のものでも心ざわつかせるものだ。
寒い日が続いて、家にこもっていると何もなくてもソワソワしてしまう。
こんな夜はパトリシア・バーバーに限る、とCDをかけたら、中盤に『アルフィー』がかかって、ハッとした。
 

 バート・バカラックが亡くなってから、思い立っていったい家に幾つのバージョンの『アルフィー』があるのか探し始めて、キリがないからやめたところだったのだ。
 
パトリシア・バーバーが歌っていたのは思いつけなかったから、不意打ちを喰らったような気分だ。
そしてこの不思議な所在のなさが、彼女の歌の最大の魅力でもある。
心に勝手に入ってこない音楽って、意外と貴重だと思う。
 

2023年2月20日月曜日

扁桃腺で寝込んで、エラリイ・クイーン『靴に棲む老婆』を読む

何年かぶりに、扁桃腺が腫れて高熱が出た。
一週間ほどベッドに寝たきりだったから、読書が捗る。
せっかくの機会を活かして、出版されて間もないエラリイ・クイーン『靴に棲む老婆』を読む。
 
まったく知らない作品だったが、とても面白かった。
最近、『災厄の町』以降の作品が、越前敏弥による新訳で再発されているが、これはその中でも群を抜いて面白かったなー。

2023年2月6日月曜日

DIANA KRALLとCOPLANDの夜

先週、昔の仲間が札幌を訪れて来た。
懐かしいなと二日続けて痛いほど飲んだ。 
 
夢があったから、定年まで勤め上げるような生き方が出来なかった。
それなりに面白い人生だったが、ここにきて少し疲れを感じる日もある。

そいつもまあ、色々あった奴だ。
気がつけば、お互い自分の話ばかりしてうまく噛み合わない会話が続いた。

なんとなく疲れが取れないまま、無為な週末を過ごして月曜日が来た。
そんな僕のために妻がトンカツを揚げてくれた。
ビールとトンカツの後、部屋に戻ってCDラックのダイアナ・クラールが呼んでいるような気がして、『Night and Day』の入ったこのアルバムを選んだ。
 

 
プリアンプが不調で、COPLANDの真空管プリメインで鳴らしているからか、いつもより少し音像が小さく、ステージからではなく、この部屋で歌っているような音がする。
 
 
そんなこともあるさ、とやっと思えるようになった。
音楽に救われるなんてしょっちゅうだが、 歳をとると有り難みが増すね。


2023年2月1日水曜日

『レコード棚を総浚い』企画のアップ先を変更させていただきます。

 雑誌『PEN』2015年3/1号に掲載された「最後に聴きたい歌。」という企画で、ファッションデザイナーのポール・スミス氏が、毎朝6時に出社し、まずオフィスでLPレコードを聴く、というエピソードに触れた。

朝6時に出社とか、オフィスでレコードとか、いろいろびっくり仰天して、それ以来、なるべく朝にレコードを聴けるような心の余裕を持ちたいものだ、と心掛けてきた。

村上春樹氏も、インタヴューに応えて、「僕は翌朝聴くレコードを夜のうちに選んでおくんですよ」と言っていたのを聞いて、ますますこれは自分でもやらねば、と心に決めた。

5~600枚くらいのささやかなコレクションだが、枚数を数えたこともないし、全部を飽きるほど聴いたかと言われると心許ない。

一念発起して、まずはアルファベット順に洋楽LPを全て聴いてやろうというので始めたのが『レコード棚を総浚い』 という企画です。

実験のため、noteという比較的新しいサービスと、昔からずっとやっているこのBloggerに同じ記事をアップし続けてきた。

結果は歴然としていて、noteの方が圧倒的にアクセスが多く、また記事作成も非常に洗練されていて扱いやすい。なにしろリンクの処理が見事なのには感心した。

長年書いてきた愛着あるプラットホームなので簡単には捨てられないが、新しい使い道を考える時が来たのかもしれません。

今後『レコード棚を総浚い』は下記のnoteにアップして参りますので、よろしければご贔屓に。

Girasole Records | note