2026年4月20日月曜日

【音楽エッセイ】山口ちなみ『ザ・ケルン・コンサート』全曲再現盤レビュー|クラシックとジャズの違いが際立つ一枚

クラシックの若手ピアニスト・山口ちなみが、キース・ジャレットの名盤『ザ・ケルン・コンサート』を“フル起こしの楽譜”から演奏するという、非常にユニークな企画盤を見つけた。





ジャズ史に残る即興演奏を、クラシックのタッチでどう再構築するのか。

聴いてみると、ジャズとクラシックの違いが鮮やかに浮かび上がる一枚だった。

山口ちなみさんのこと

本盤がデビュー盤というクラシックのピアニストが、新人でありながら、デビュー作でいきなり“ケルン・コンサートの全曲再現”という挑戦的な企画に抜擢されている。

この時点で、ただ者ではない。


『ケルン・コンサート』を“楽譜から弾く”という企画



即興の名盤をクラシックの手法で再構築

即興録音のキース・ジャレット『ザ・ケルン・コンサート』をフル起しの楽譜から弾く、という企画。

“楽譜化 → クラシックの環境で再現”という試みは、音楽的にも文化的にも興味深い。


いてわかる「ジャズとクラシックの違い」


聴いてみると、ああなるほど、ジャズとクラシックはこのように違うのか!という発見がある。確かに両者は、演奏の際、大切にしているものがずいぶん違う。
  • ジャズ:瞬間の呼吸、揺れ、間合い
  • クラシック:構造の美しさ、音色の純度、緊張感のコントロール
同じ音列でも、ジャンルの文法が違うと“別の音楽”になることがよくわかる。

改めて浮かび上がる『ザ・ケルン・コンサート』の奇跡


改めてキース・ジャレット『ザ・ケルン・コンサート』の奇跡の名盤ぶりが際立ちます。

再現盤を聴くことで、オリジナルの“即興の魔法”がどれほど唯一無二だったかが理解できる。


そして山口ちなみさんの魅力と将来性


ピュアな音色が美しい

行きすぎた演出気のないピュアな音色がどこまでも美しい。

クラシックの新人らしい“まっすぐな音”が印象的で、技巧よりも音色の美しさが際立つ。


本業のクラシックでリリースがあればぜひ聴いてみたいものです。

この再現盤は“企画もの”ではあるが、本来のクラシック作品でどんな表現をするのか非常に楽しみなピアニストだ。


関連リンク


The Koln Concert
B0FT7M5KK6



ケルン・コンサート (UHQCD)
B0FZGC7LS8

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