妙なことだが、自分で自分のここが嫌いだと思っていることについて言及している小説に出会った時、僕はとても慰められる。
自分の心のすごく奥の方に隠れていて、できるだけ意識しないようにしている「冷たさ」のようなものを、この小説はストレートに抉ってくる。
読んでいて、そのストレートさに何度も慌てて本を閉じた。
最後のページを読み、本を閉じた時、「真摯さ」がそれを救うのだと教わったような気がした。
簡単なことではないと思うけど、せめて明日一日だけでもできるだけ真摯に生きてみよう、と今は思っている。
還暦を過ぎ、いつの間にか貪欲に新しい音楽を探すことはなくなった。 それでも、日々を生きていれば音楽に頼りたくなることはあるものだ。そんなとき聴きたくなるのは、アーティストたちの人生が垣間見える<アンソロジー>で、いくつか愛聴盤がある。 誰かの心無い言葉や、諍いに心に澱が募るよう...
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