2022年11月14日月曜日

ジャケ買いレコード『A NEW CONCEPTION/Sam Rivers』

 純粋にジャケットに惹かれてレコードを買ってしまうことがある。
このサム・リヴァースのアルバムもそうだった。

画像


陰影だけで表現されたモノクロームの美しさ。
見事なタイポグラフィ。
BLUE NOTEレーベルらしいこのデザインが、音楽の確かさを保証しているような気がした。

サム・リヴァースといえばフリージャズの人で、少し敷居が高いが、このアルバムはスタンダード集なので、聴き覚えのあるメロディが、優しくリスナーを導入してくれる。
そしてそれがまったく異なる旋律に置換され続け、調性も破壊されかけているなと思うと、またもとのメロディに戻ってくる。
ここで調性は破壊されたのではなく、拡大されたのだ、と認識させられる。
よくできたアルバムだと思う。

しかし、このアルバム。サム・リヴァースの諸作の中では決して評価の高い作品ではなく、CD化は2014年までかかっている。

 

 

こんなにいいジャケットなのになあ。

0 件のコメント:

コメントを投稿

【Anthologies #1】心に澱が積もる夜には|大貫妙子『ライブラリー』

 還暦を過ぎ、いつの間にか貪欲に新しい音楽を探すことはなくなった。 それでも、日々を生きていれば音楽に頼りたくなることはあるものだ。そんなとき聴きたくなるのは、アーティストたちの人生が垣間見える<アンソロジー>で、いくつか愛聴盤がある。 誰かの心無い言葉や、諍いに心に澱が募るよう...