2017年5月30日火曜日

あんまりフュージョンを聴かない僕が、ナニワ・エキスプレスの『MODERN BEAT』で思い出すのは

ナニワ・エキスプレスと東原力哉の名前は昔から知っていた。
仲間ウチでどんなドラマーがいいかという話になると、ジャズ方面の人から必ず名前のあがる人(バンド)だった。
チラと音も聴かせてもらったことがあるが、確かにドラムはスゴいが音楽はちょっと好みじゃないかな、と思った記憶だけがあった。

今回戴いたLPレコードの中に、84年の4thアルバム『MODERN BEAT』が入っていたので、今の自分にナニワ・エキスプレスの音楽がどう聴こえるのか楽しみしていて、今朝磨いて聴いた。


針が落ちて音楽が始まる。
確かにドラムのミックスが大きめになっているが、あれ?と思うほどスムースなジャズ。

1st『ノー・フューズ』の帯には
やわなフュージョンはもうたくさん
2nd『大宇宙無限力神』が
スーパー・ハード・ロック・ウルトラ・ジャズ・バンド
3rd『ワインド・アップ』には
このスピード、テクニックは世界のトップ・クラス
と書かれている。煽るねえ。

この4枚目の帯には、
パワフルでジャジィーなナニワ・エキスプレスの80年代サウンド
と書いてあって、おそらくこの80年代サウンドというところが本作のコンセプトなのかな、と思って聴き進めていく。

と、A3の「ORIENTAL MAKIN' LOVE」で、イメージしていた東原力哉の音がやっと聴こえてきた。ハイスピードなバスドラム。16ビートのダイナミックなフィル。後半に行くほど盛り上がって手数が増えていく。これこれ、これだよー。

はい、この人が東原力哉さんです。
まあでもごめんなさい。
やっぱり、音楽的には好みではなかったようです。
機会があれば他のアルバムも聴いてみたいです。
果たして煽り文句の通りのサウンドなのでしょうか。

それでも東原力哉さんの名前を見ると反応してしまうのは、同じサークル出身のシンガー・ソングライター松崎真人さんが組んでいたBirthday Suitというユニットのアルバムでドラムを叩いていたからなんでしょう。



「見てみたい」というジャジーな曲での参加ですが、8分超えの長尺曲の後半でAJAでのスティーブ・ガッドみたいなテクニカルで激しいプレイが聴けます。ギターの岩見さんもナニワ・エキスプレスの方ですね。
この『R.』というアルバム、大好きな『天使について』も収録されて名曲揃いの名盤なんですが、参加ミュージシャンもとても豪華で、鈴木茂さんや根岸孝旨さん、西本明さんや古田たかしさんなんかの名前も見えます。

R.
R.
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Birthday Suit
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で、関係ないんですが、ナニワ・エキスプレスのほうのアルバムライナーに気になるスピーカーの写真が。


80年代、日本のオーディオブランドがこぞって開発していた平面スピーカーのひとつで、SONYのAPM-55Wと思われます。スタジオのモニターにも使われてたんですねえ。



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