2016年3月31日木曜日

ROSE OF PAIN / Babyface Blues Band [Album]

2006年に作ったアルバム。
何曲か歌い直したい歌が入っている。
でも、それを聴けるってのが素人録音のいいところだと思うんだなあ。


2016年3月30日水曜日

LUCIFER LOVES NEWMOON / Babyface Blues Band[Album]

2002年にリリースしたBabyface Blues Band名義のCDもサウンドクラウドにアップしました。

SOULMATES / Shinnosuke Fujii [Album] from Soundcloud

2000年10月1日にリリースしたShinnosuke Fujii名義(そのまんまですな)のソロアルバムです。
サウンドクラウドのPlaylist機能を使うとアルバムっぽくなるなと思って作ってみました。


2016年3月14日月曜日

カーリン・クローグ&デクスター・ゴードン「ブルース・アンド・バラード」

今日の朝のレコードは、カーリン・クローグ&デクスター・ゴードンの「ブルース・アンド・バラード」
どちらかと言うと「夜のレコード」という趣きのアルバム。


テイチクのOVERSEAS RECORDSというレーベルから1971年に発売された盤だそうです。同年のスイングジャーナル誌「ジャズディスク大賞」のジャズ・ボーカル賞を受賞しているそうです。


なんとB1でデクスター・ゴードンご本人も歌っていらっしゃいます。
続くB2〜3で、ライオネル・ハンプトン楽団で歌っていたジミー・スコットの曲を採り上げています。
御存知の通り、デクスター・ゴードンはライオネル・ハンプトン楽団でそのキャリアをスタートした人ですから、自分のルーツへのオマージュという意味合いがあるのでしょう。


2016年3月13日日曜日

クリント・イーストウッド監督作品「ヒアアフター」を観る

クリント・イーストウッド監督の「ヒアアフター」を観た。
「許されざる者」以降のイーストウッド映画にはいくつか、スッキリとわかりやく解釈することができない映画がある。これはその最右翼と言えるだろう。

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来世(=ヒアアフター)の存在を僕自身は信じていない。
が、だからといってこの映画の描こうとしている心象風景を否定する理由にはならない。
「死」そのものは厳然と存在する。

霊能力者のジョージ(マット・デイモン)は、触れた人間に関わりの深い死者とコミュニケートすることができる。
そしてそれゆえに、生者の世界とディス・コネクトしてしまう。

しかし、人は一人では生きていけないのだから、ディス・コネクトだってコネクトの結果でしかない。
ジョージのような特殊な能力が無くても、人は常にコミュニティとの断絶の可能性をリスクとして持っている。

双子の兄を喪った少年マーカスは、そのようなリスクが実際にその身に降りかかった者として描かれている。社会との接点をその兄ジェイソンに全面的に依存してきたため、彼の死によって社会から孤立してしまうのだ。
マーカスは、ジョージの能力によって、亡くなったジェイソンの最後の指示を聞くことができ、それによって社会に戻っていくことが出来た。
死者自身の言葉でしか、その死を受け入れられないこともあるということだろう。

ではジョージのディス・コネクトは誰が救うのか。
料理教室で知り合った女性に心惹かれるが、やはり能力によって知ってはならない過去を暴いてしまい、関係は破局する。
ラストで、ジョージを救うのが「臨死体験」を持つジャーナリストの女性、マリーである。
マリー自身も臨死体験に縛られ、それまでのキャリアから放逐されてしまっているから、ジョージとの出会いは彼女にとっても救いであったろう。

死にとらわれた者を、死にとらわれた者が救う。
しかしジョージのような能力を皆が持たないこの世界では、このような救いは容易に実現しない。
で、あれば誰かの死を受け入れるために僕らができることは、生者の「思い残し」を死者のせいにしない、ということしかないだろう。

2016年3月12日土曜日

日本という国の転換点を描いた「許されざる者」という傑作


クリント・イーストウッドの「許されざる者」を観て、映画を見る目が変わった。それ以降、昔観た映画を見なおす度に、えっこんな映画だっけ、と思うようになった。
そんな「許されざる者」が日本映画にリメイクされてしかも撮影場所が北海道と聞いて、DVD出たら観ようと思っていたのだが、ロードショー時あまりに評判が悪かったので、観ないままになっていた。
昨日、たまたま目についたので借りてみたのだが、ナニコレ面白いじゃん。

船戸与一の「満州国演義」も、戦争に向かっていく日本を描きながら、結局「明治維新とは何だったのか」というポイントに収束していく。乙川優三郎の「脊梁山脈」もそうだった。
日本版「許されざる者」リメイクにも、この視点が巧妙に脚本化されていて見事だ。イングリッシュ・ボブのくだりを翻案した北大路エピソードは、当時の長州と薩摩の摩擦を描いて、このような小さな、あまりにも人間的な内実が、後に軍部の暴走という大事に繋がっていく事実を読んだ後では、非常に強いリアリティを感じる。アイヌ差別の実態もフィクションならではの明快さで切り取っていて深く頷かされた。

また映像の美しさ、音楽の素晴らしさにも心を揺さぶられた。

イーストウッド版と比較することは無意味だろう。枠組みは同じでも描こうとしたものはまったく異なっている。
それはラストを観ればわかる。
日本版では、十兵衛は姿を消し、五郎(柳楽優弥)となつめ(忽那汐里)が新しい生き場所を見つける。対してイーストウッド版はマーニー(イーストウッド)の人生が意外にも成功者として続いていくのだ。
人間の心は善と悪のような二分法では語れない。ふたつながら抱え込んで、答えのないまま生きていくしかない。成功しても失敗してもそれは偶然でしかない、というイーストウッド版の人間観と、日本という国の歴史の転換点を、北海道という辺境に生きた人たちの小さいが確かな生を通して描こうという試みの違いだ。


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2016年3月10日木曜日

Van ZandtのテレキャスターにGOTOHのIn Tuneサドルセットを導入してみた

突然だが、もう30年も前、学生時代に書いた曲をあらためて録音している。
最初の最初に書いた曲がこの「Identity Crisis」という曲だった。

いやー、恥ずかしいですな。
あまりの恥ずかしさに、歌詞を30年後の自分からのメッセージに変えてしまった。

とは言え、けっこう作業は楽しくて、まあライフワークみたいな感じで今までに書いた曲を残したり、まだまだ新しい曲も書いていこうと思った次第。
で、この作業中気になったのがギターの「サドル」だった。

僕のメインギターは、Van Zandtのテレキャスターで御茶ノ水のBIG BOSSで購入したものだ。




とても気に入っているが、購入当時からサドルのイモネジが右手の腹に刺さるのが気になっていた。




ね、飛び出してるでしょ。
お店の人は、「それがテレキャスターですから」と言って笑っていたので、そういうものか、と思っていたが、気になるものは気になるし、10年近く弾いてて慣れないんだから、やっぱりなんとかしようとネットを徘徊していて、サウンドハウスというお店でこいつを見つけた。
GOTOHのIn Tuneサドルセット。
これならイモネジが手に引っかかることがなさそうだ。

たいして高価なものでもなかったので、即ポチして、今日届いたのでさっそく取り付けてみた。
Amazonでも売ってました。値段も同じでした。

GOTOH★Fenderテレキャスター用ブリッジサドルBrass
説明を追加
おお!なんかカッチョいい。
イモネジの長さも適切だし、キレイに面取りされている。
思わず手をスリスリしちゃったよ。


で、これカッチョいいだけじゃなくて、オクターブチューニングにも配慮されている。
専門的な話なので、興味がある方はググってもらえばいいと思うが、テレキャスターというギターは伝統的に弦二本分まとめてひとつのサドルに載せちゃってるので、高音部にいくほど音痴になっちゃうのね。で、このGOTOH製のサドルにはそれを補正するように特殊な「溝」を彫ってあるのだ。

弦を張って、調整する。
愛用の弦はこちらのEVERLY B-52's


ALLOYという特殊な鋼線を使っているそうだが、Van Zandtのギターには標準で張られている弦なのだ。このパッケージに惚れて、張替え時にもこれを選んで買っていたが、数年前にパッケージが変更され味気ないものになってしまったので、まとめて大量に買っておいた。しかしとうとうこれが最後の1パック。
また新しい弦を探さなくては。

現行品はこれ。

Everly / エバリー 9210 エレキギター弦 B-52 Rockers
Everly
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弦を張って、開放弦の12フレットのハーモニクスと押弦した音が揃うようにサドルを下げていく。太い弦ほど大きく下げる必要がある。

何度か弦を緩めてはサドルを下げて、弦高とともに調整した。
いずれにしても完全には合わないので、耳でいいと判断したところまででいいのだ。

これで快適な録音ができそうだ。