例えば今朝のように、昔好きだった人の夢なんかを見た時には。
だから今日の朝のレコードはオフコースの「We are」を。
中学生の時、あれはきっと文化祭だったのだろう。どういうイベントだったのか忘れたが、中学校の体育館でみんなで音楽を聴いていて、オフコースの「Yes-No」がかかった。
隣に座っていた女の子が、「ねえ、男の子って“君を抱いていいの”なんて思うの?なんで?」と訊いてきて、そりゃ思うだろ、こんな俺でいいのか、って意味だよ、と答えると、ふーん、と言ったきり黙ってしまった。
本当は何と答えればよかったのか、今でも時々考えるが答えは出ない。
その「Yes-No」を収録したアルバム「We are」は、中学生の頃に買ってもらったレコードで、ジャケットにはカビの汚れがついているが、頻繁に聴くレコードなので盤面は綺麗だ。
ピクチャーレーベルも色あせていない。
もちろんサウンドも。
小田和正がボズ・スキャッグスの「ミドルマン」を聴いて、このサウンドを作ったエンジニアとやりたいと、西海岸に飛び、ミドルマンを録ったレコーディング・エンジニア、ビル・シュネーとともに作ったアルバム。
ビル・シュネーは、スティーリー・ダンのエイジャなんかを録った人で緩んだところのない硬質なサウンドを作る人だ。
オフコースとのサウンド・メイキングでも小田さんのエレピにそれまでにはないエッジがついて、ある種の緊張感のようなものが漂う。
そんな緊張感、あったか?と思われる方は、もしお持ちなら最終曲「きかせて」のイントロを聴いてみて欲しい。まるでスティーリー・ダンみたいだから。
今あらためて「Yes-No」を聴いているとこれがディスコミュージックのリズムで作られていることに気付くが、そう気付いたところで、これはやはりディスコミュージックではない。
それは歌詞とうらはらな小田さんの熱い歌唱によるところが大きいが、そのようなYes-Noの本質を見事に再構築したカバーを、あのCharaさんが演っている。必聴の名カバーなので、こちらも併せてご紹介しておく。
オムニバス 槇原敬之 キマグレン&Rake 大橋卓弥 JUJU
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他にも優れたカバーバージョンが目白押しです。JUJUさんもすごくいいんだよなあ。
オフコース
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