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ハワイアン・コンテンポラリー・ミュージックの雄、Kalapana(カラパナ)。
彼らが1978年に中野サンプラザやグアムで行った伝説的なライブ音源から選りすぐられたのが、この『Kalapana's Best Live』だ。
1. オープニングから打たれていた布石
アルバム冒頭、南洋ミュージックシーンのベタな定番曲『バナナ・ボート』から、流れるようにDaryl Hall & John Oatesの名盤『Abandoned Luncheonette』に収録された名曲「When The Morning Comes」のカヴァーを繰り出す。
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この後、次々と繰り出されるジャンル無効化の魔法を、予感させる最高のオープニングだ。
2. ライブならではの躍動感
スタジオ盤以上にグルーヴィーな「Black Sand」や、甘く切ないメロディが際立つ「Alisa Lovely」など、収録曲はどれも彼らの黄金期を象徴するものばかり。
前述のオープニングが無ければ、初めて聴く人はAORのバンドだと思うだろう。そして必殺の「Can You See Him」、8分を超える熱演で、ジャズ・ロックやファンクの要素を組み込んだテクニカルでグルーヴィーな演奏は、素晴らしいの一言。
ライブならではの躍動感が、このマルチジャンルなバンドの本質を明らかにしている。
3. 総評:なぜ今、このライブ盤なのか
1980年に日本(Trio Records)を中心にリリースされた本作は、数あるライブ音源の中でもジャンルレスな彼らの音楽性を示す、センスの良い選曲だと思う。
「ハワイ版ビートルズ」とも称された彼らの、一糸乱れぬハーモニーと心地よいビート。ヨット・ロックやシティ・ポップの文脈で語られることも多い彼らだが、このライブ盤に刻まれているのは、もっと生々しくて熱い「本物の音楽」なんだと思うなあ。



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