2023年1月16日月曜日

レコード棚を総浚い :『The Beach Boys / The Beach Boys('85)』

'83年にデニス・ウィルソンが亡くなってから初めてのアルバム。

CDで発売された初めてのアルバムでもある。


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冒頭エレクトリックなサウンドに驚かされるが、すぐにこれぞビーチボーイズというコーラスワークが入り、ホッとする。
ラジオに齧り付いていた少年時代『サーフィンUSA』でビーチボーイズを知った僕にとっては、こういうハッピーなビーチボーイズがやはりいい。
オールドファンには、B-1の『カリフォルニア・コーリング』こそが本盤のベストトラックではないか。全体に尖ったサウンドで構成されたアルバムの中で、この曲ではリンゴ・スターがドラムを叩いていて、あの懐かしい時代の空気を再現している。

しかし時代はそれを許さなかった。
本盤は時代に合った新しいサウンドを指向して、カルチャークラブやゲイリー・ムーアを手掛けていた気鋭のプロデューサー、スティーヴ・レヴィンを起用している。
ボーイ・ジョージもソングライティングに参加(B-2)し、ゲイリー・ムーアもハードなギターを聴かせてくれている(A-4,5)。
B-5のスティーヴィー・ワンダー提供曲も聴きどころの一つだろう。

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