2017年9月7日木曜日

海援隊『誰もいないからそこを歩く』を聴いていたらとんでもない名曲を見つけてしまった件

よっしゃ今朝は久しぶりに甲斐バンドでも聴くか、と五十音順に並べたレコード棚からアタリをつけてエイっと引き抜いたら「海援隊」だった。


『誰もいないからそこを歩く』
1980年発売の海援隊8枚目のアルバムだそうです。

ずっと前に、もうレコードやめるから、と友だちにもらった一枚。
僕は海援隊にはちょっと偏見のようなものがあって、せっかくもらったのにまだ聴いていなかった。

父が博多の人なので、博多弁まる出しの武田鉄矢の話題は家では好意的なものだった。
金八先生も見てたし、シングル曲はだいたい知っていたので、釧路でコンサートをやったとき観に行った。
家族で観に行ったような記憶があるが、半分くらい武田鉄矢のしゃべりで、それはそれは面白かったけど、やっぱりミュージシャンじゃないんだねって思った記憶がある。
これはちょうどその頃のアルバムなのだ。

まあ、しかしこれもなにかの縁なんだろうとと思って針を落としてみたら、一曲目はよく知っている「人として」だったが、二曲目で違う人の声が出て(中牟田さんでした)おっと思ったら、結局半分くらい武田鉄矢さん以外の人が歌っていて、これがすごくいい!
そういえば、コンサートでも背の高い人(千葉さん)が歌っていたのがうっすら記憶に残っている。
で、今回いいな!と思ったのはだいたい中牟田さんの曲だった。
知らなかったー。
調べるとけっこうソロでもやってますね。

このグループにブルーズのイメージはなかったが、「ちょっと甘めのオールド・ラブ・ソング」というブルースが入っていた。
ディスコグラフィーを紐解くと、各アルバムに一曲は「なんとかブルース」みたいな曲が入っていて、そこもけっこう意外。


B面にも、ちょっと毛色の違う本格的なブルーズが入っていて、これなんじゃろ、と見たら生田敬太郎さんというシンガー・ソングライターのカバーだった。

「僕の唄」という曲で、ちょっとこれいい曲すぎて武田鉄矢さん、失礼ながら全然歌えてないと思っちゃった。
なにこの曲。
生田敬太郎が気になる。
断然気になる。

この発見が今日の収穫。
おっと、明日は地区の新聞販売店の古本市じゃないか。
けっこう掘り出し物のレコードも出るので毎年楽しみにしてたやつ。
ひょっとしたら出会えるかな。


ちょっと調べてみたら、この人、「ひらけ!ポンキッキ」で最初に「およげ!たいやきくん」を歌った人らしい。
最初レコード化の話はなく、2万円ほどのギャラで歌って終わり。
そうしたら全国の視聴者から、あれをレコード化せよとのハガキが山ほど来た。
これがフジのポンキッキだからレコードは当然キャニオンということで、テイチクの生田さんは歌えない。
それで声の似ている子門真人に、ということになったらしい。

なんかカッコいい。
「二枚カードがあったらマイナス・カードを引くことにしてんだ」(うろ覚え)って言ってた、昔読んで痺れたLIVE!オデッセイのオデッセイみたい。


LIVE!オデッセイ (上) (双葉文庫―名作シリーズ)
狩撫 麻礼
双葉社
売り上げランキング: 286,029
LIVE!オデッセイ (下) (双葉文庫―名作シリーズ)
狩撫 麻礼
双葉社
売り上げランキング: 286,384

「僕の唄」収録のファーストアルバムはまだ入手できるようです。

この暗い時期にも
この暗い時期にも
posted with amazlet at 17.09.07
生田敬太郎
ワーナーミュージック・ジャパン (2013-11-20)
売り上げランキング: 519,524

0 件のコメント:

コメントを投稿