2014年5月29日木曜日

[でも名盤 vol.3]:フランキー・ミラー「Frankie Miller's High Life」

アラン・トゥーサンは、パフォーマーとしてよりもプロデューサーとしての実績が高い人だが、本人名義にも「サザン・ナイツ」という名盤がある。

サザン・ナイツ
サザン・ナイツ
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アラン・トゥーサン
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なんて涼し気なファンクネス。
リズムは確かにニュー・オーリンズ土着のセカンド・ライン・シンコペーションなのに、どこにも暑苦しさを感じさせない。
濃密なオリジナリティーを湛えたサウンドに載せられた、少し線の細い声で歌われる歌はクールで知的な感覚を持っている。

近年もインスト中心のジャズアルバムを出していて、これはNonesuchレーベルで録音も最高。演奏ももちろん最高。
ジャズアルバムが、ジャズ臭くならないのもトゥーサンらしい。

Bright Mississippi
Bright Mississippi
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Allen Toussaint
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CD棚を眺めていると、トゥーサンのコネクションから生まれた音楽がたくさんあることに驚く。
連名作であるエルヴィス・コステロの「リヴァー・イン・リヴァース」というハリケーン・カトリーナのチャリティー・アルバム(トゥーサンのスタジオも被災して全壊している)では久しぶりにご本人の元気な歌声が聴けて嬉しい。
中島美嘉さんが、カトリーナのチャリティで歌った「All Hands Together」にも参加していましたね。

ザ・リヴァー・イン・リヴァース(初回生産限定盤)(DVD付)
エルヴィス・コステロ&アラン・トゥーサン
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だが、やはりここで一番に挙げたいのはフランキー・ミラーの「ハイ・ライフ」だ。
トゥーサンがプロデュースの人だと強く実感する一枚。
曲も半数くらいがトゥーサンのソロアルバムの曲。これが名曲揃い。さすが本人セレクト。
全曲のアレンジにピアノも弾いて八面六臂の活躍だが、もうミラーの歌がとにかく凄い。
オーティス・レディングの再来とまで言われたその声が、トゥーサンの濃密なニュー・オーリンズ・サウンドに載っているのだから悪いわけがない。
不思議なほど無名だが、名盤中の名盤である。

で、当然無名ゆえに、廃盤になっている。
僕は 2007年の再発で入手したが、そのときもあっという間に完売となった。
どこのレーベルから出たか、というだけでこのような文化遺産が入手しにくくなってしまうというのは本当に納得がいかない。

Frankie Miller's High Life
Frankie Miller's High Life
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Frankie Miller
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