このCoplandという名称は、アメリカの作曲家アーロン・コープランド(Aaron Copland)に由来する。
音楽が好きな僕の心にはこのアーロン・コープランドという名前とそのAaronという不思議な綴りが刻み込まれていた。
ふらりと入った池袋の中古CDショップで、別に何かを探しているわけでもなかったのに、Aaron Nevilleという名前が見えて、Aaron Coplandのことを思い出して、ふと手にとった。
The Tattooed Heartというタイトルのそのアルバムには、タンクトップを着たいかつい黒人が写っていた。裏面には彼の腕に彫られたタトゥーと大きな拳が、何かを威嚇するように握りしめられていた。
たぶん、安かったんだと思う。Aaron繋がりで聴いてみてもいいかな、と思うくらいには。ともかく僕はそのCDを買って、聴いてみたんだ。
アーロン・ネビル
ポリドール (1995-05-25)
売り上げランキング: 259,547
ポリドール (1995-05-25)
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そのいかつい面構えからはまったく想像のつかない、スムーズな声と、見事にコントロールされた歌唱がそこにはあった。
ミディアムテンポ主体の落ち着いたリズム・アンド・ブルーズ。
ファルセットを自在に織り交ぜて歌われるどこか懐かしいフレーズがとても心地良かった。
ブラックミュージックを聴きたいが、オーティスはちょっと、っていう夜があるでしょう。そういう時、このアルバムはとても重宝した。
それからしばらくアーロン・ネヴィルの音楽を買うことはなかったけど、車で聴くのに、適当なソウル・ミュージックのスタンダード集がないかな、と思って探した時、アーロン・ネヴィルのBring It on Home-the Soul Classicsというのを見つけて、懐かしくて飛びついた。
これはもう選曲が最高で、 お店でも時々かけている。
Aaron Neville
Imports (2009-04-16)
売り上げランキング: 74,479
Imports (2009-04-16)
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これを買ってから時々カラオケでも、ドック・オブ・ザ・ベイとか、ピープル・ゲット・レディとかを歌うようになった。
なんていうか、シンガーの情念みたいなものに頼らない純肉体的な歌唱なんだよね。
作曲者が意図した音楽の骨格みたいなものが見えてくる。
だから歌いたくなるのかな。
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