ダニー・ザイトリンなら『CATHEXIS(カセクシス)』という初リーダー作が一番という人が多いと思う。
確かにエヴァンスを彷彿とさせるリリカルなプレイが素晴らしい名盤だが、ジャケ買いレコードの観点からは、こちらの『SHINING HOUR』の方に軍配が上がるだろう。
ライブで聴くザイトリンのピアノなら、エヴァンスと聴き間違うことはない。エヴァンスのピアノは、その静かな「狂気」にこそ本質があり、精神科医でもあるザイトリンの身上は、初リーダー作に冠した「カセクシス」の名の通り、対象にのめり込む熱狂にあるからだ。
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