大学一年生の時、レンタルレコード店でこのアルバムに出会った。
渡辺美里の名前は知らなかった。これがデビューアルバムだということも知らなかった。でもこの『eyes』というアルバムは、聴く前から良いに決まっている「顔」をしていた。
レンタルして聴いてみると、果たしてそこにはその予想をはるかに超えた「時代を画す」歌唱が収録されていた。
白井貴子が切り開いた女性ロックシンガーの道を飛び越えて、可愛いとか上手いとかではない、新しい時代の「スタイル」のようなものがそこにはあった。
岡村靖幸の早すぎる時代感覚のようなものを、ポップソングの中に封じ込めた傑作だと思う。
そして驚くのは早かった。
翌年、セカンドアルバムにして2枚組の大作『Lovin' You』で、今度は小室哲哉までも取り込んで、堂々と王道を歩き始めるのである。
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