2020年8月1日土曜日

時間があるせいで、D7000を購入するハメになった件

外出を自粛しているから時間がある。
時間があると余計なことをしてしまいがちだ。

カメラの棚を整理していて、そういえば以前お師匠さんにお借りしたトキナーのレンズの風合いが良かったなあ、などと思い出してしまった。

特別な意気込みもなく、いつものMapCameraの中古市場を検索すると、NikonDXフォーマットのトキナーレンズがあった。

通しでf2.8という勝手の良い標準ズームレンズに加え、以前お借りしたのと同じAT-Xの銘。
手持ちの標準ズームがf3.5-5.6という暗めのものであったことから、下取りしてもらって購入することにした。

数日して届いたレンズを愛用のNikon D5100に装着するとオートフォーカスが効かない!
故障かと思ったら、なんとD5100のボディにはオートフォーカス用のモーターが搭載されていないとわかった。
Nikonの純正DXレンズにはもれなくAFモーターが載ってるんだそうだ。
モーターを積んでいないトキナーではAFが効かない・・

調べを進めると、同じAPSーCでも1ランク上のD7000シリーズならモーターが搭載されているとわかった。
MapCameraの下取り交換が非常に快適なのは、今回のレンズ購入でわかっていたので、迷わず最も安価なD7000を購入することとなった。



到着したD7000にトキナーレンズを装着してみたら、これがもう・・
あまりにも素敵なので、出かけたくなるじゃないか。
コロナに罹患したらどうするんだ。

本当に時間があるとろくなことがない。

2020年7月25日土曜日

現代の科学事情と矛盾はしないが、堅苦しくはない ハミルトン愛が感じられるキャプテン・フューチャー・リブート

みなさま、ご無沙汰しております。
私は元気です。

仕事一筋の日々で、読む本もビジネス書の類ばかりですが、気まぐれに(気晴らしに)文学の棚に立ち寄ると、なんとキャプテン・フューチャーのリブートものが!!


表紙も鶴田謙二だし、それだけでも買いなのに、ジョオンとカーティスの出会いのストーリーというんじゃ、こりゃ抗えない。
おかげさまで昨日今日明日とお休みをいただけたので、久しぶりの一気読みでした。

現代の科学事情と矛盾はしないが、堅苦しくはない。
イマドキのスペースオペラのような、びっくりするような大仕掛けはないが、まさに血湧き肉躍る冒険譚!
著者のハミルトン愛がしみじみと感じられる佳作でした。

触発されて、ハミルトンの「スターウルフ」とかムーアの「ノースウェスト・スミス」とかE.E.スミスの「レンズマン」とか、そしてもちろんバロウズの火星シリーズとか、本棚の前面に持ってくる(私の書棚は文庫は三列になっていて、奥の本を取り出すのは大変です・・)模様替えをいたしました。



背表紙見てるだけで幸せな気分になるから、僕はきっとスペースオペラが大好きなんだな。

2020年5月9日土曜日

やっぱフィジカルメディアはいいなあ CDで大散財の巻

ここのところ、またCDを買い漁っている。

タワレコが営業自粛中だからって、Amazonなんて見てたら、初回限定盤があと何枚とか出てるじゃない。
そうすると、あ、これは買っとかなきゃなんて、どんどんカートに入れて、いつの間にか大散財ですよ。

でもまあ、届いて見ればやっぱりフィジカルメディアはいい。
サブスクで聴いていると、なんとなく「ありがたみ」がない。
まあ、メインオーディオに、デジタルファイル用の機材を追加するほどの財力がないだけなんですけどね・・

今日は、今回届いたCDたちをご紹介しようかと。


上から、買いそびれていたデヴィッド・ボウイのベスト。そして次も買いそびれていた永ちゃんのオールタイムベストの2。そしてこれは、欲しかったが、オリジナルアルバム全部持ってるのに、ベスト盤買うのはどうかと迷っていたaikoさんのオールシングル&カップリングの企画盤。スカパラのベストと続いて、最後がJUJUさんのベスト。

そうです。
全部ベスト盤です。

それぞれ、紹介していきますね。
まずは、ボウイから。

ビートルズでよく知られるParlophoneレーベルが編んだベスト盤で、CD3枚組。
開くとこうなります。


そしてそれぞれのサイドにジュエルケースが入っているという。

ボリュームのあるブックレットはケースに収納できません。
CDラックに並べておくと傷がついたりするので、これはちょっと困っちゃいますね。


続いて永ちゃんのオールタイムベスト2です。

オールタイムベスト1の方は、発売時に買ってたんですが、肝心中の肝心曲「時間よ止まれ」がオリジナルバージョンじゃなくて、もう本当にガッカリしちゃったんですよね。
2の企画が発表された時、「時間よ止まれ」オリジナルバージョンで収録ってなったら、もう喜んで買ったんですけどね。

でもまあ、CD棚の背を見るたびに、1の隣に2がない、という不完全な感じが我慢できず、ついに買ってしまいました。(こんな気持ちわかるかなあ)


さてさて、今日の本題ですよ。
aikoさんですよ。

気になってはいたんですよ。設えの良さそうなボックス企画だし。
でもね。
僕はaikoというアーティストのルックス、ファッションのようなものの全体で気に入っているので、この子供時代のメインビジュアルがちょっと購入を躊躇わせていたんですよ。
でもそれは大きな間違いでした。

箱を開けたら・・

これだもの!!
もっと早く買っておけばよかった!

中面も・・
これですよ!!

ブックレットもちょっと見せちゃう。

これが80Pですよ!
安い・・安すぎる・・・

僕と同じように、オリジナルアルバム全部持ってるしなあ・・という人もファンならば買うべし。
間違いない。


いささか興奮してしまいました。
失礼。

続いてスカパラのベストです。

ジャケ絵が大友克洋ってのが嬉しいなあ。
関係ないけど、クラプトンのPILGRIMのジャケ絵が庵野さんだって知ったときも、なぜか嬉しかったな。

このベスト、主にゲストを迎えてのボーカル曲とインスト曲で盤が分かれているという好企画盤です。
そして1曲目のゲストボーカルがaikoさんなんですよ。
ふふふ(バカ)
まあ買うしかないですよね。


最後がJUJUさんの、なんと4枚組CD+DVDの5枚組ボックスです。
豪華だ。

CDとDVDのケースが分かれてます。

今回初めてJUJUさんのMVを観たんですが、「東京」がヤバイ。

地方の理容室で、男手ひとつで育てた娘に跡を継いで欲しくて、地元の美容学校のパンフレットを渡したら、娘は東京の美容学校(山野でした)に出願してしまうんですね。
その日から親子は口もきかなくなってしまう。
もうこの辺りで娘を持つ身の私の気持ちがざわつき始めるわけですが、どうやらお父さんが病気らしいと示唆されるあたりから悪い予感が急速に募って・・

もう最後はテレビ見ながら大号泣ですわ。
音楽面では、キャリアの全体を俯瞰することで、やはり川口大輔の貢献度を再度実感いたしました。
中島美嘉もそうですが、提供楽曲は多くないのにターニングポイントを作っちゃう人ですね。


2020年5月6日水曜日

ノラ・ジョーンズに教えてもらった名盤〜ファーストアルバムの魔法ってやっぱりあるね Artist Files #8 Amos Lee

エイモス・リーを聴いてる人は、多くがノラ・ジョーンズ経由で、一部秦基博の推薦で、というところだろう。


僕はノラ・ジョーンズ経由組だが、このファーストアルバム『Amos Lee』は入手直後から店でもよくかけてたし、誰彼問わずに勧めていた。
何よりも抑制の効いているのに他のどこにもない歌声と、語りかけるようなメロディが好きだった。

程なくセカンドアルバムが出て、迷わず入手して聴いてみたが、美点と感じていた抑制は失われているように感じた。
何しろ1曲目のタイトルが、『Shout Out Loud』で、シンガロング系のラララコーラスまで入って来て、こちらとしてはあららである。
結局こちらはほとんど聴かないままCD棚の中。

思えばアデルの静謐なファーストアルバムと、エイモスのファーストアルバムはよく似ている。
世に出たい、という切実さがもたらす情熱と抑制のコントラストが、人生の後半期を迎えた僕にはとても沁みるのだ。


2020年5月4日月曜日

「星屑の」ギタリストのボーカルアルバム『Get Way Back』Artist Files #7 Amos Garrett

(たぶん)ピーター・バラカンあたりの本で読んだ話。

スティーヴィー・ワンダーに「ポピュラーソング史上最も優れたギターソロは何か?」と問うたら、マリア・マルダーの「オールド・タイム・レディ」収録の「真夜中のオアシス」でエイモス・ギャレットの弾いたソロだと答えたそうだ。

そんな話聞いたら誰だって聴きたくなるだろう。
もちろん聴いてみた。

エイモス・ギャレットのギターソロは、よく「星屑の」と形容されるが、まさに言い得て妙。流麗なグリッサンドと歯切れよく飛び回るパッセージのコンビネーションは、彼のシグニチャーと言える。

その後、マリア・マルダーのご主人であるジェフ・マルダーとエイモス・ギャレットが参加しているポール・バターフィールズ・ベターデイズの「ベターデイズ」というアルバムも聴いてみたが、ここでも星屑ギターは炸裂していた。

この「ベター・デイズ」で最も顕著な星屑ギターを披露している曲はパーシー・メイフィールド作の「Please Send Me Someone to Love」だと思うが、エイモス・ギャレットが、そのパーシー・メイフィールドへのトリビュート・アルバムを出すと聞けば、これまた聴かないわけにはいかないだろう。

やっと、今日の本題「Get Way Back」の登場である。



しかしこのアルバムでは、むしろエイモス・ギャレットのヴォーカリストとしての側面が強調されているようだ。
存在感のある低音で、非常に渋い喉を聴かせる。

もちろん星屑ギターも随所で楽しませてくれ、特に4曲目の「NEVER SAY NAW」でのソロは「真夜中のオアシス」を彷彿させる名演だ。


2020年2月23日日曜日

カントリーというジャンルには特別心を寄せていなかったと自分で思っていたのは大きな誤解だったと気付かせてくれた人 Artist Files #6 Alison Krauss

熱狂的なファンではないが、関連の音源が出れば購入する程度には、若い頃Led Zeppelinに影響を受けた。
だからロバート・プラントが2009年のグラミー賞で最優秀アルバム賞を取ったと聞いて、アリソン・クラウスとの連名アルバム「Raising Sand」を買った。


それまでアリソン・クラウスのことはまったく知らなかった。
このアルバムをきっかけに、ジョン・ウェイトがセルフカヴァーした「Missing You」に参加していることを知って、クラウス自身のベスト盤も購入した。

レイジング・サンド
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ロバート・プラント&アリソン・クラウス
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ベスト・オブ・アリソン・クラウス~ア・ハンドレッド・マイルズ・オア・モア
アリソン・クラウス ブラッド・ペイズレー ジョン・ウェイト ジェームス・テイラー
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このベスト盤を聴いていると、小学生の時に聴いたオリビア・ニュートン・ジョンの「ジョリーン」に感じた衝撃がなぜか思い出され、カントリーというジャンルには特別心を寄せていなかったと自分で思っていたのは大きな誤解だったと気付かせてくれた。

そういえば、「ジョリーン」のオリジナルが聴きたくてドリー・パートンを買ったり、「カントリーロード」のオリジナルを聴こうとジョン・デンバーを買ったりしたんだったな。

2020年2月1日土曜日

みんな大好きオールマンズの4thを教えてくれたのは斎藤誠だった Artist Files #5 The Allman Brothers Band

みんな大好きオールマンズ。
定番のフィルモア・イーストは、デラックス・エディションです。
名盤イート・ア・ピーチは、SACD盤。


フィルモア・イーストはアナログ盤もポリドール盤とカプリコーン盤で所有しております。
オールマン・ブラザーズ・バンド『フィルモア・イースト・ライブ』のポリドール盤、カプリコーン盤聴き比べ
とにかく一曲が長いので、せっかくのデラックス盤も一度に全曲聴き通すことは稀で、むしろこのアルバムは一曲ずつ聴くアルバムのような気がします。

The Allman Brothers at Fillmore East
Allman Brothers
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イート・ア・ピーチを買ったのは、実は斎藤誠さんが「WALTZ IN BLUE」というカバーアルバムでイート・ア・ピーチ収録の「メリッサ」をカバーしていたからなのでした。洋楽邦楽の無名ではないが定番ではない渋い選曲のアルバムでこちらもオススメです。

Eat a Peach (Dlx) (Exp)
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Allman Brothers
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WALTZ IN BLUE
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2020年1月26日日曜日

これを聴くと絶交した友人を思い出す - Artist File #4 Alex Chilton

アレックス・チルトンというミュージシャンは、日本では一般的には無名と言っていいだろう。
僕も、友人に薦められるまではまったく知らなかった。

いろいろあってこの友人とは絶交してしまったから、このCDを聴くと苦い思いが頭をよぎるが、今でも時々このCDを聴く。

彼にアレックス・チルトン聴いてみなよと薦められた2007年当時、Amazonで入手できるアルバムはこの2in1盤だけだった。


ギター弾き語りでジャズ・スタンダードを歌う「クリシェ」と「Loose Shoes and Tight Pussy...」の2in1アルバム。
クリシェをまず聴いて、そのルーズな演奏がまことに好みでふんふんと聴き、「Loose Shoes and Tight Pussy...」をかけてみてガガーンときた。
彼のルーズな歌そのままのバンドサウンドが、実にカッコいいのです。

この「Loose Shoes and Tight Pussy...」という名盤、やはりタイトルに若干問題があったのか、異なるタイトル&ジャケットで再発されたようだが、そちらも絶盤となっているようだ。
しかし配信で聴けるようなので、ぜひ聴いてみて欲しい。
カッコいいよ。

Set
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2020年1月18日土曜日

甲斐バンドの「異邦人の夜(シスコナイト)」は、きっとトゥーサンのサザン・ナイツをリスペクトして書かれたんだろうな Artist File #4 Allen Toussaint

アラン・トゥーサン単独名義の作品で所有しているのは、不朽の名盤と言われる「サザン・ナイツ」と、ジョー・ヘンリー探究の流れで見つけた「ザ・ブライト・ミシシッピ」の二枚だけ。


サザン・ナイツ
サザン・ナイツ
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アラン・トゥーサン
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とはいえ、プロデュース作には、フランキー・ミラーの「ハイ・ライフ」やロバート・パーマーの「Sneakin Sally Through the Alley」など個人的に偏愛する作品があり、エルヴィス・コステロとのデュエット盤「The River In Reverse」も大愛聴盤だ。

River in Reverse
River in Reverse
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Elvis Costello
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THE BANDの名ライブ盤「ロック・オブ・エイジズ」のホーン・アレンジもアラン・トゥーサンの仕事だと聞いたことがある。

ロック・オブ・エイジズ+10
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「サザン・ナイツ」を聴いてみようと思ったのは、ピーター・バラカン氏の著書「ぼくが愛するロック名盤240 (講談社+α文庫)」で紹介されていたからだ。

ぼくが愛するロック名盤240 (講談社+α文庫)
講談社 (2014-02-14)
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タイトル曲を聴いて、すぐに思い当たったのが甲斐バンドの「異邦人の夜(シスコナイト)」(Album「My Generation」収録)で、サウンドデザインの基底部に強い影響を感じられた。
こういうのを「パクリ」っていう人がいるけど、僕はリスペクトなんだと思うんだな。

収録曲の「What Do You Want The Girl To Do?」は、何度聴いたか分からないボズ・スキャッグスの名作アルバム『Silk Degrees』でカバーされたバージョンで知っていた。

数多くのアーティストに影響を与えたミュージシャンなんだと思う。

2020年1月5日日曜日

ファーストアルバムの魔法 - Artist File #3 ADELE

いまや押しも押されぬビッグスター、グラミーの常連アデルについては、ファーストアルバム「19」しか持っていない。


ラジオで聴いた「Chasing Pavements」がアデルとの出会いだった。
あのスモーキーな声で歌われる、一度聴いて心に残るメロディ。
激情あふれる歌唱を支えるオーガニックなサウンド。
この一曲で虜になって何度も聴いた。

その後もシングルが出るたびに彼女の評価は高まり、ラジオで新しい曲も聴いたが、僕の中では、この「Chasing Pavements」を超える衝撃はなかった。

時々、ファーストアルバムには「世に出たい」という強い情熱がもたらす不思議な魔法がかかっていると感じることがある。
この「19」には特大の魔法がかかっていると思う。

ということで、今回記事を書くために調べていたら、この「19」にデラックス・エディションが出ていた!
ロセンゼルスで行われたライヴ音源、レーベル・メイトであるジャック・ホワイトとのスタジオ録音作品となるザ・ラカンターズのカヴァー曲、そして北米での短編ツアー・ドキュメンタリーも収録されているという。
欲しいなあ・・

19(デラックス・エディション)
アデル
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2020年1月3日金曜日

あんまりハードロックに詳しくない僕が偏愛するAC/DCはこれだ - Artist File #2 AC/DC

僕のCD棚、アルファベット順の2番目のアーティストはAC/DC。
しかもこれ一枚しかありません、の「悪魔の招待状 (For Those About To Rock (We Salute You))」
なぜ代表作Back In Blackを差し置いて、この一枚なのか、というのには大した事ない理由があるのです。



高校1年の時、念願のエレキギターを買ってもらった。
と言っても母がパートで働いていたレコード屋の店員さんが安く譲ってくれたものだった。

これがその懐かしいギターの写真で、ギターを抱えているのが売ってくれた人で、座ってるのが高校生の時のオレです。
フェイズスイッチのついた昔のジェフ・ベックモデル。

で、せっかくエレキがあるからと、安いグヤトーンのディストーションかけて、ヤングギターかなんかの「リフ特集」みたいなやつで、いろんなハードロックのリフだけ練習してた時期があったわけですよ。
その中で一等気に入っていたリフが、ホワイトスネイクの「Fool For Your Loving」とAC/DCの「Let's Get It Up」だった。
それで代表作Back In Blackを差し置いて、この「悪魔の招待状 (For Those About To Rock (We Salute You))」だけが家にあるというわけ。

この「Let's Get It Up」のリフの半音で上がっていくところが、ブルーズの常套句で、応用範囲が広い。
The BeatlesのDay Tripperなんかのリフも、これを練習していたおかげでスッと弾けたんだよなあ。

2020年1月2日木曜日

アーロン・ネヴィルとの出会いはMacOSのコードネームからだった - Artist File #1 Aaron Neville

毎年、年末にはCD棚の整理をする。

購入したばかりのCDは、取り出しやすい場所に入れて何度も聴く。
関連する音源もまとめてそこに放り込んでしまうから、一年も経つとABC順に並べたはずのCD棚がカオス状態になってしまうのだ。

今年もその作業をやったので、せっかくだからAから順にもう一度聴き直しをしてみようと思う。
どこまで続けられるか分からないが、アーティスト・ファイルとしてなるべくこのブログで紹介してみようと思う。

ABC順に整理すると、たいていの家で最初に来るのはAaron Nevilleになるんじゃないだろうか。

僕がAaron Nevilleに出会ったのは、池袋の小さな古本屋の店頭でワゴンに並べられていた輸入CDを衝動買いした時だった。
理由は他愛のない話で、当時発表直後だったMacOS 8の開発コードネームがAaronだったからだ。
https://www.macintoshrepository.org/538-aaron-1-x

The Tattooed Heartというタイトルのそのアルバムは、いかついジャケット写真の印象を裏切って、とても繊細な声で歌われるトラディショナルなソウルアルバムだった。

タトゥード・ハート
タトゥード・ハート
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アーロン・ネヴィル
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当時、もう少しクラシックなサウンドの方が好みだったのであまり聴かないでいたが、のちにPeople Get Readyのカバーバージョンを探し漁っていた時に、Aaron Nevilleと再会する事になる。

その名も「ソウルクラシックを歌う」というアルバムだ。

ソウル・クラシックを歌う
アーロン・ネヴィル クリス・ボッティ メイヴィス・ステイプルズ チャカ・カーン
Sony Music Direct (2006-10-25)
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これは長い事、愛聴盤のコーナーに居座った名盤であった。