2020年5月6日水曜日

ノラ・ジョーンズに教えてもらった名盤〜ファーストアルバムの魔法ってやっぱりあるね Artist Files #8 Amos Lee

エイモス・リーを聴いてる人は、多くがノラ・ジョーンズ経由で、一部秦基博の推薦で、というところだろう。


僕はノラ・ジョーンズ経由組だが、このファーストアルバム『Amos Lee』は入手直後から店でもよくかけてたし、誰彼問わずに勧めていた。
何よりも抑制の効いているのに他のどこにもない歌声と、語りかけるようなメロディが好きだった。

程なくセカンドアルバムが出て、迷わず入手して聴いてみたが、美点と感じていた抑制は失われているように感じた。
何しろ1曲目のタイトルが、『Shout Out Loud』で、シンガロング系のラララコーラスまで入って来て、こちらとしてはあららである。
結局こちらはほとんど聴かないままCD棚の中。

思えばアデルの静謐なファーストアルバムと、エイモスのファーストアルバムはよく似ている。
世に出たい、という切実さがもたらす情熱と抑制のコントラストが、人生の後半期を迎えた僕にはとても沁みるのだ。


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