2020年5月4日月曜日

「星屑の」ギタリストのボーカルアルバム『Get Way Back』Artist Files #7 Amos Garrett

(たぶん)ピーター・バラカンあたりの本で読んだ話。

スティーヴィー・ワンダーに「ポピュラーソング史上最も優れたギターソロは何か?」と問うたら、マリア・マルダーの「オールド・タイム・レディ」収録の「真夜中のオアシス」でエイモス・ギャレットの弾いたソロだと答えたそうだ。

そんな話聞いたら誰だって聴きたくなるだろう。
もちろん聴いてみた。

エイモス・ギャレットのギターソロは、よく「星屑の」と形容されるが、まさに言い得て妙。流麗なグリッサンドと歯切れよく飛び回るパッセージのコンビネーションは、彼のシグニチャーと言える。

その後、マリア・マルダーのご主人であるジェフ・マルダーとエイモス・ギャレットが参加しているポール・バターフィールズ・ベターデイズの「ベターデイズ」というアルバムも聴いてみたが、ここでも星屑ギターは炸裂していた。

この「ベター・デイズ」で最も顕著な星屑ギターを披露している曲はパーシー・メイフィールド作の「Please Send Me Someone to Love」だと思うが、エイモス・ギャレットが、そのパーシー・メイフィールドへのトリビュート・アルバムを出すと聞けば、これまた聴かないわけにはいかないだろう。

やっと、今日の本題「Get Way Back」の登場である。



しかしこのアルバムでは、むしろエイモス・ギャレットのヴォーカリストとしての側面が強調されているようだ。
存在感のある低音で、非常に渋い喉を聴かせる。

もちろん星屑ギターも随所で楽しませてくれ、特に4曲目の「NEVER SAY NAW」でのソロは「真夜中のオアシス」を彷彿させる名演だ。


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