2017年6月12日月曜日

ジャズならやっぱニューヨークってことなのかな

先々週くらいから日本のフュージョン・バンドのレコードを集中的に聴いてきたが、番外編的にではありますが、名盤の風格あるこのレコードをご紹介しておきたい。
ギタリストをフィーチャーしたコンピ盤『ニューヨーク』である。


参加アーティストは、有名ドコロでは、大村憲司さん、鈴木茂さん、竹田和夫さん、松原正樹さんなど。
他の方も実力派の凄腕さんたちである。
ギター以外では、坂本龍一さんや村上ポンタ秀一氏などの有力アーティストが参加している。
竹田和夫さんのセッションには、クリエイションのヒット曲『ロンリー・ハート』を歌った高野アイさんが参加していて、これも嬉しい。


ライナーもギター寄りのアプローチ。


使用ギターの写真が掲載されているが、かなりギブソン、しかもセミアコのモデルに偏っている。ニューヨーク・ジャズのイメージなんだろうか。確かに西海岸より湿っぽい音のイメージはある。

そしてライナー中面にはちょっと驚かされる。


ドラムセットのセッティングが図入りで解説されているのである。
こういう趣向は初めて見た。

楽曲は、各ギタリストが、このアルバムのために、ニューヨークをイメージして書き下ろしたオリジナル曲が多いのだが、松原正樹さんが、ボズ・スキャッグスの『ハード・タイムス』(名盤『ダウン・トゥ・ゼン・レフト』収録)、大村憲司さんは意外なところで、ジョン・コルトレーンもジョニー・ハートマンとのデュエット盤で演奏しているスタンダード『マイ・ワン・アンド・オンリー・ラブ』をやっていて、これがとてもイイ!

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ジョン・コルトレーン・アンド・ジョニー・ハートマン
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そしてこのアルバム、CBS/SONYの高音質盤「マスター・サウンド」仕様で音もいいのである。
現在もリマスタ盤で入手可能なので、このページ一番下のリンクからぜひチェックしてみて欲しい。


同時期、日本ジャズの大御所たちもニューヨーク録音の名盤を作っているので、併せてご紹介しておきたい。

まずは世界のナベサダ。
『ランデブー』です。
ちゃんと裏面にイエロー・キャブが。

ワーナーのエレクトラ・レーベルからのリリースでした。

このアルバム、歌がロバータ・フラックなんですよ。
名盤だと思うんだけど、ちょっと今は音盤では入手困難みたいです。デジタルでは入手できますのでリンク貼っておきます。

ランデブー
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そしてこれまた世界のヒノテル。
『シティ・コネクション』
こちらはもう正面からイエロー・キャブっす。

フライング・ディスクというビクターのレーベルでした。
こちらも音盤は廃盤のようですね。
デジタルにも見当たらずで、中古で入手するしかないようです。

シティ・コネクション
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両者ともオーソドックスなフュージョン・サウンドの良盤なんですけどね。

それにしてもやっぱりニューヨークはジャズの街なんですね。仕事でニューヨークに行った頃、まったくジャズに興味がなかったことが悔やまれる…

NEW YORK
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