ギタリストをフィーチャーしたコンピ盤『ニューヨーク』である。
参加アーティストは、有名ドコロでは、大村憲司さん、鈴木茂さん、竹田和夫さん、松原正樹さんなど。
他の方も実力派の凄腕さんたちである。
ギター以外では、坂本龍一さんや村上ポンタ秀一氏などの有力アーティストが参加している。
竹田和夫さんのセッションには、クリエイションのヒット曲『ロンリー・ハート』を歌った高野アイさんが参加していて、これも嬉しい。
ライナーもギター寄りのアプローチ。
使用ギターの写真が掲載されているが、かなりギブソン、しかもセミアコのモデルに偏っている。ニューヨーク・ジャズのイメージなんだろうか。確かに西海岸より湿っぽい音のイメージはある。
そしてライナー中面にはちょっと驚かされる。
ドラムセットのセッティングが図入りで解説されているのである。
こういう趣向は初めて見た。
楽曲は、各ギタリストが、このアルバムのために、ニューヨークをイメージして書き下ろしたオリジナル曲が多いのだが、松原正樹さんが、ボズ・スキャッグスの『ハード・タイムス』(名盤『ダウン・トゥ・ゼン・レフト』収録)、大村憲司さんは意外なところで、ジョン・コルトレーンもジョニー・ハートマンとのデュエット盤で演奏しているスタンダード『マイ・ワン・アンド・オンリー・ラブ』をやっていて、これがとてもイイ!
ボズ・スキャッグス
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ジョン・コルトレーン・アンド・ジョニー・ハートマン ジョニー・ハートマン
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そしてこのアルバム、CBS/SONYの高音質盤「マスター・サウンド」仕様で音もいいのである。
現在もリマスタ盤で入手可能なので、このページ一番下のリンクからぜひチェックしてみて欲しい。
同時期、日本ジャズの大御所たちもニューヨーク録音の名盤を作っているので、併せてご紹介しておきたい。
まずは世界のナベサダ。
『ランデブー』です。
ちゃんと裏面にイエロー・キャブが。
ワーナーのエレクトラ・レーベルからのリリースでした。
このアルバム、歌がロバータ・フラックなんですよ。
名盤だと思うんだけど、ちょっと今は音盤では入手困難みたいです。デジタルでは入手できますのでリンク貼っておきます。
そしてこれまた世界のヒノテル。
『シティ・コネクション』
こちらはもう正面からイエロー・キャブっす。
フライング・ディスクというビクターのレーベルでした。
こちらも音盤は廃盤のようですね。
デジタルにも見当たらずで、中古で入手するしかないようです。
日野皓正
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両者ともオーソドックスなフュージョン・サウンドの良盤なんですけどね。
それにしてもやっぱりニューヨークはジャズの街なんですね。仕事でニューヨークに行った頃、まったくジャズに興味がなかったことが悔やまれる…
オムニバス
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