原題は、「足よ、しっかりしてくれ!」的な意味らしく、何かから逃げる時、自分を励ましている台詞だそうだ。
ずらかれ!との意訳がしっくりくる。
発売当初は『頼もしい足』という邦題だったらしい。
と知ると、ジャケ絵もなるほど、となる。
72年のセイリン・シューズや73年のディキシー・チキンが代表作として紹介されることが多いが、商業的に成功したのはこのアルバムからで全米36位まで上がった。
このアルバムは特に「ファンキーな」と形容されることが多いが、それ以上にギターにかかっている(たぶん)フェイザーが、このアルバム独特な音空間を演出していて、ピーター・バラカン氏が言っていた「ヒットレコードには、必ずそこでしか聴けない音色があるものだ」というヒットの法則に合致していると感じた。
一曲目の「ロックン・ロール・ドクター」では、女性コーラスが効果的に響くが、前作のディキシー・チキンに続いて本作でもボニー・レイットがいい喉を聴かせてくれている。
そしてこの翌年、75年発表のボニー・レイット初期の名盤『テイキン・マイ・タイム』にキーボードのビル・ペインが参加して華を添えている。タイトルのテイキン・マイ・タイムも、『リトル・フィート・ファースト』収録のペイン作の同名曲へのオマージュだろう。
ボニー・レイット
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そしてビル・ペイン、同年に鈴木茂の歴史的名盤『BAND WAGON』にも参加してます。
ご本人のリマスターで出た、DVD付きのパーフェクト・エディションもめっちゃ気になりますが、こちらはまだ聴けてません。
鈴木茂
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リトル・フィートというと何かとローウェル・ジョージばかりが話題に登るが、今後はキーボーディスト、ビル・ペインにも、特にセッションワークに注目して聴いていこうかな。
リトル・フィート
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Little Feat
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