2013年12月14日土曜日

モーツァルトのヴァイオリン協奏曲をめぐって ~ Boxに死蔵された名曲たち

モーツァルトのヴァイオリン協奏曲をお借りして聴いた。

2番から5番までの4曲を順に聴いていった。
まずは2番、3番。


盤面はこんな感じ。

普通のグラモフォンのレーベルなんでしょうか。
全体としてはコンパクトな2番の印象が良かった。
モーツァルトの管弦楽には大げさなところがなくていいなあ、と思うがこの曲は特に全体が素朴な彩りでそこが気に入った。

3番はその点少し饒舌なところがあり、構成も少し大きめな作り。
しかし、2楽章のソロ部があまりにも素晴らしい。
こういう美点があると曲全体の輝きが増す。

ところでお借りしたレコードの中には別の演奏者の3番が入っていたので、こちらを先に聴いてみる。

どうもE.M.Iレーベルから出ていたもののようなのだが、テスタメント・レーベルのシールが上から貼り付けてある。
盤の方にも・・

大きな赤いシールが貼り付けてあるのだ。
重たい立派な盤だ。

聴いてみると、こちらは高速演奏。
テンポよく飛ばしている。
ゆえに先ほど感じた饒舌さや構成の迂遠さが解消されて、いい感じ。


先ほどのグラモフォン盤と同じヴァイオリニストの演奏。
この4番には、僕がモーツァルトを苦手としていた頃に感じた端正な生硬さが色濃く出ている。ちょっと心に入ってこない感じかな。
でも短調に展開して、またすっと戻っていくとこなんかはハッとさせられた。
さすがはモーツァルト。

5番にはトルコ風、と書かれているがどのへんがそうなのかはちょっとわからない。
しかし1楽章のソロがこちらも素晴らしく、保留なしで気に入った。

2番3番5番は、どんなシチュエーションでも心くつろげる時間を提供してくれそうだし、自分でも入手してみるか、とAmazonを検索すると、EMIのオイストラフのモーツァルト協奏曲全集が見つかり、オイストラフならEMIの全レコーディングを収録したボックス・セットを持っているじゃないか、と思いあたった。

調べてみたら、当たり前だが全曲入ってる・・
買わずに済んだのは良かったが、一時期買いあさったボックスものの中にまだ耳を通していない名曲がたくさん埋もれていることに気付き、おおいに反省した次第。

でもやっぱりきっかけって大事ですね。

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