そして、80年代、ダンディな笑顔でMTVの常連だったロバート・パーマーもその一人なのだ。
そのロバート・パーマーも、デビュー盤「SNEAKIN' SALLY THROUGH THE ALLEY」で、アラン・トゥーサンの楽曲を二曲取り上げている、というかアルバムのタイトル曲がトゥーサンの曲だ。
バックでトゥーサンとミーターズも演奏している。
ISLANDレーベルから出たこのファーストは、80年代のロバート・パーマーを知る我々には意外にもピュアなセカンドライン・ファンクのアルバムで、なにしろ一曲目がリトル・フィートのセイリン・シューズだったりする。
この名盤の扱いが常々愛情のないCD化で不満だったわけだが、昨年(2013年)やっとフランスのレーベルから紙ジャケット化、デジタル・リマスタで発売された。
まだ入手できるうちに買うしかないと思う。
ロバート・パーマー
ヴィヴィド・サウンド (2013-10-16)
売り上げランキング: 115,730
ヴィヴィド・サウンド (2013-10-16)
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僕ももちろん買ったのだが、音の分離がよく、超がつくほど豪華なゲスト・ミュージシャンたちの演奏が堪能できる。
ローウェル・ジョージのちょっと表情豊かなスライド・ギター。
タイトル曲では、サイモン・フィリップスのドラムスが見事なセカンドラインを奏でる。本来この人はこういう楽曲でこそ活きると僕は思っている。
コーネル・デュプリーやリチャード・ティーといったSTUFF組も参加して、ニューヨーク・サウンドを披露し、バーナード・パーディーがドラムを叩く曲もある。
ラストの大曲「Through It All There's You」ではスティーブ・ウィンウッドがフェンダー・ローズを弾いている。
豪華だなあ。
ところが今までのCDの音がちっともそれらしくなかったので、なんだかなあ、と思っていたのだ。
そしてこのCD、盤自体が凝っている。
レコードのようなデザインになっている。
まあ、ここまではよくある。
なんとこのCD、裏まで黒いのである!
そこに何の意味があるのかは、わからない。
でも、この無名の名盤にここまでこだわってくれた心意気がうれしいじゃないか。
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