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『サマータイムマシンブルース』で上野樹里ってこんなに可愛かったっけ、と驚いて『陽だまりの彼女』で完全に恋に落ちた顛末は少し前に書いた。
→映画「陽だまりの彼女」:ビーチボーイズと上野樹里に恋するための最上の方法
そう簡単に熱は冷めず、いくつか主演作を追いかけているが、こと上野樹里の可愛さを楽しむという意味では上記の二作品に及ぶものはなかった。
映画としての、というなら『亀は意外と速く泳ぐ』がとてもよかった。
コメディ路線の最高傑作と言っていいくらいだけど、残念ながら衣装がよくない。
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冴えない主婦の設定だから当然なんだが、僕のニーズには合致しないわけだ。
『サマータイムマシンブルース』と『陽だまりの彼女』での衣装は、とてもよく彼女のスタイルを引き立てていた。
と、アホなことを考えているうちに、僕はついに決定的な映画に出会ってしまった。
それが表題の『虹の女神~Rainbow Song』だ。
この映画は、まだ最後まで観ていないうちから、 何度も観たくなる予感がした。
ここには、飾らない、ありのままの上野樹里の日常が写し込まれているような気がしたからだ。
追いかけて、追いかけて、ようやく追いついた。
そんな気がした。
でもそれだけではない。
映画の評価は、だいたい脚本と役者の演技で決まるが、僕の場合、何度も観たい映画というのは不思議とそういうことでは決まらない。
僕が実際何度も観てしまう映画のリストの何番目かに岩井俊二の『ラブレター』がある。
すぐに『ラブレター』を連想したのは『虹の女神~Rainbow Song』と共通点があるからで、考えてみるとそれはたぶん「画質」だった。
そして『虹の女神』にも岩井俊二はプロデューサーとして参加しているのだった。
綺麗な画質というのではない。
古いフィルムカメラの質感がある画質が好きなのだ。
甘いピントを多用するカメラワークにも惹かれる。
岩井俊二はプロデューサーとしての参加だが、彼の作品に共通するカメラワークの「匂い」を感じる。
撮影にも脚本にも関わっていないはずだが、絵面にそういうものが染み出してくる、ということがあるのだろう。
マイルス・デイヴィスに「ソーサラー」という作品がある。
マイルス・デイビス
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このアルバムではマイルズは一曲も作曲をせず、二曲目に収録された「Pee Wee」という曲に至っては、トランペットも吹いていない。
それでもこの曲からでさえ、やはりマイルズ・デイヴィスの「匂い」がする。
アーティストが作品に「関わる」という時、我々一般人には計り知れない何かがあるのかもしれない。
クリント・イーストウッドの『トゥルー・クライム』もまた、僕のヘビロテリストに入っている映画だ。
彼の代表作と言われることはない作品だが、なぜかふいに観たくなることがある。
この映画を今連想したのは、やはりエンドロールで流れる楽曲がもたらす「余韻」が、『虹の女神』のそれによく似ていたからかもしれない。
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『トゥルー・クライム』のエンドロールに流れるのは、ダイアナ・クラールの『Why Should I Care』で、やり遂げた大きなことと、ありえた違う未来への想いをそっと包んで物語の余韻を深めていく。
そして虹の女神のラストの曲は種ともこさんの『The Rainbow Song〜虹の女神』
ありえた違う未来への想いは、ここでも音楽で表現されていてエンドロールの映像と相まって涙を誘う。
それにしてもなんと奥行きのある歌唱か。
この曲はもともと1990年のアニメ映画『リトル・ポーラベア〜しろくまくん、どこへ』の主題歌だったんだそうで、それを聴いた岩井俊二がオファーして、この映画のために再レコーディングされた。
同年、この曲を含むセルフカバーアルバム『ウタイツガレルウタ』(2006年10月)がリリースされている。
種ともこ
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