2017年4月17日月曜日

ジャニス・ジョプリンからアール・クルーまでを繋いでしまうジョン・ホール(オーリアンズ)マジ恐るべし

気の利いたロックの名盤ガイドをひとつだけと言われたら、迷わずこれを挙げるだろう。
ピーター・バラカンの「ぼくが愛するロック名盤240」

ぼくが愛するロック名盤240 (講談社+α文庫)
ピーター・バラカン
講談社
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この本で知り、聴きたいと思いながら果たせずにいるアルバムはたくさんあるが、その中のひとつが「オーリアンズ・ファースト」

ファースト
ファースト
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オーリアンズ
MCAビクター (1992-01-21)
売り上げランキング: 372,541

オーリアンズの中心人物ジョン・ホールが、ボニー・レイットの「テイキン・マイ・タイム」のプロデュースをしているから、と書かれていたのがかなり気になっている。
もちろん「テイキン・マイ・タイム」が大好きなアルバムだからだ。

テイキン・マイ・タイム(心ゆくまま
ボニー・レイット
Warner Music Japan =music= (2008-05-28)
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先日、大学の先輩から大量のアナログ・レコードを貰い受けた際、そのコレクションにオーリアンズの「歌こそがすべて」が入っていた。




歌こそすべて
歌こそすべて
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オーリアンズ
ワーナーミュージック・ジャパン (2013-11-13)
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解説に、ダンス・ウィズ・ミーという大ヒットが・・とあったが、聴き覚えがない。
さっそくかけてみると、やはり聴き覚えがないが、印象的なメロディを持つイイ曲だ。

そしてコレクションの中には、ジョン・ホールのソロアルバムも入っていた。




パワー+1
パワー+1
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ジョン・ホール
CLINCK RECORDS (2014-12-30)
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表題曲の「パワー」はスリーマイル島原発事故を受けて書かれた曲らしい。
そういうテーマの曲とは思えないほど儚く美しいメロディが、ジェームス・テイラーとカーリー・サイモンのコーラスをバックに歌われる。
なんて贅沢なんだ。

さっきのオーリアンズのアルバムの解説にはジョン・ホールの代表的な仕事としてジャニス・ジョプリンの「ハーフ・ムーン」という曲が挙げられていたが、なんとこのソロアルバムでセルフ・カヴァーしてらっしゃる。
ジャニス・ジョプリンの方をまず聴いてみた。

いかにもジャニス的ブルーズ・ロックな一曲だが、ジョン・ホールのバージョンではブルーズ色が意識的に取り去られていて、まったく印象が違う。
そうだと思って聴かなければ同じ曲には聴こえなかっただろう。


アルバムのライナーノーツを読むと、オーリアンズのヒット曲「ダンス・ウィズ・ミー」がアール・クルーによって演奏されている、と書いてある。
そういえば、アール・クルーも別の友だちからずいぶん前にもらって聴いていないのがあったな、と思って引っ張りだしてみたら、そのアルバムに入ってたよ、「ダンス・ウィズ・ミー」



フィンガー・ペインティングス
アール・クルー
ユニバーサル ミュージック (2015-09-30)
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ブルーノートって、こんなデザインのレーベルもあったんですね。
アール・クルー、まったく興味なくて聴いてなかったんだけど、こういう繋がりがあれば話は別。聴いてみるといいんだなあ、これが。

音楽って、そういうところがある。
自分の興味が向いていなければ、それがどんなにいい音楽でも心に届いてこない。
だからその時、つまんない音楽だなあ、と思っても、それは自分にまだ準備が出来ないだけなんだと思って、決めつけてしまわないほうがいい。
こういう二度目の出会い、みたいなのがあるから音楽は面白いんだから。

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