しかしこれは見た目どおりのレンズではない。
複数のレンズで構成されたうちの一枚を抜いてある改造レンズで非常に近くのものにピントが合うようになっている。
「寄れる」レンズである。
その代償としてピントが合う範囲が非常にせまく、極端なクローズアップ撮影にしか使えない。
しかしまた、この方法でなければ撮れない画があるのもまた事実なのである。
レンズが一枚入っていないのだから、光を集める力が少し落ちるからなのだろうか、露出はプラス1にせよとの指示をもらった。
指示通りの撮り方でやってみると、クローズアップの明るい写真が撮れた。
しかし僕個人の趣味でいうと、もう少し暗くしたいのですね。
で、絞りを少し絞って撮ってみた。
やはり暗くすると難しい。
同じ条件のように思えても光の量は異なっていて、ちょっとした加減で充分な明暗が確保できなくなってしまう。
真ん中のサキソフォンのリード部は露出不足でソフトウェアの調整では追いつかなかった。
雨上がりに、強い日差しが降ってきた瞬間を狙って撮ったとは思えない暗い背景は、意図したものではないが、好ましい画だと思う。
クローズアップ撮影は被写体選びが肝だ。
何か見つけたらまたトライしてみたい。
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