2015年11月21日土曜日

露崎春女&鳥山雄司ライブを観てきたよ!

いつものようにラジオを聴きながら娘と朝食を食べていた。
番組はいつものTuck's Morning Radio。
タックさんの選曲がいつもツボで、よく聴いている。
もし叶うなら、あの変なラジオショッピングのコーナーが無ければなあ、とは思うけど、まあ貴重な広告収入源なんだろう。

時々、来札したアーティストがゲストに出てくるが、その日はなんと露崎春女さんがゲストに出てきた!
おお!と思わず声が出たが、なんとその日札幌で鳥山雄司(!)さんと一緒にライブをやるという。


その場で二人でホール&オーツのプライベート・アイズを演奏してくれた。
相も変わらずソウルフルな歌声で、朝なんで爽やかにやりま~す、と言いながら最初の一声で場を「夜」な感じにしてしまう。
いいなあ、聴きにいっちゃおうかなー、と思っていたら、なんと二名様をご招待というではないか!

さっそくメッセージをしたためる。
タワレコの岡村靖幸トリビュートカバー集で、最も印象的なLion Heartを歌っていたのがリリコ名義の露崎さんで、その曲は今に至るも僕のプレイリストから外れたことがない。
それから初期のアルバムを入手して聴いていたが、後に来る女性R&Bシンガー・ブームのまさに先駆けだったと思う。
そんな露崎さんの思い出を書き連ねて送信した。

番組の最後に当選者を発表します、と言っていたので息を詰めて聴いていたら、思いが届いたか当選してしまった。

そして夜、露崎春女&鳥山雄司ライブ観てきました!

最初に最後の話で恐縮ですが、僕はあんなに切実なアンコールを求める拍手を聴いたことはきっとなかったと思うんだ。
素晴らしい歌だった。

ラジオでは曲芸的な部分を楽しんで欲しいと言っていたが、なんのことはない、ルーパーを使った即興演奏のことで、確かに面白かったが、最近は使っている人も多いし、何より最近秦基博くんが札幌でやってくれた一人ルーパーは本当に素晴らしかったので、そこにはあまり音楽的感興はなかった。

むしろ素直にカバーされた前半ラストのマイケル・ジャクソンに、本当に感心した。
マイケル・ジャクソンの曲を、マイケル以外の人が歌うのはとても難しい。
どうやっても物真似になってしまうから。
「今なら自分なりのマイケル・ジャクソンが歌えるかもしれない」という露崎さんの言葉通りの名唱であった。

さらに圧巻だったのはラストにやった、不朽のジャズ・スタンダード「チュニジアの夜」
この曲に歌詞がついているのは知らなかった。
チャカ・カーンのカバーだそうだ。



僕はこの曲が嫌いでアート・ブレイキー聴く時は必ずこれを飛ばすんだけど、露崎さんの歌は本当に素晴らしかった。
これを聴かされたら、誰だってもっと聴きたいと思うだろう。
そして冒頭に申し上げた「切実な」アンコールの拍手が間髪おかずに続いたのだ。


その拍手に応えてアンコールに出てきた二人はなんと、こんどはチック・コリアの「スペイン」をやったんだ。
スペインにも歌詞があるのか!と驚いたが、こちらはアル・ジャロウが作詞してます。
さもありなん、という感じですな。



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鳥山さんはアランフェスのメロディをイントロ替わりにスペインをスタートさせた。
そして露崎さんは、あの断裂したリズムを激しくアップダウンするメロディに歌詞を乗せて歌う、歌う、歌う。
でも張り上げないんだな。

音楽的に登りつめても、技術的に処理されてるんですよ。
だから彼女の一番いい声がいつも響いてる。
そして僕はその声が、本当に好きだったんだって思い出した。今度こそ。

聞くと毎年札幌に来てたっていうじゃない。
まいったなあ。
本当に今日のことを教えてくれたタックさんのラジオに感謝だなあ。
これからも毎日聴くよ。

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