真空管パワーアンプMcIntosh MC275が故障修理から戻ってきたのが嬉しくて、いろんなCDを毎日毎日取っ替え引っ替えかけていた。
もちろんマイルズ・デイヴィスのこの2枚もかけてみた。
今更名盤というのも恥ずかしいくらいのキング・オブ・名盤だ。今だと最高オブ最高っていうのかな。
これは、SONYがSACDという高音質フォーマットの新CDを発売した時、最初期にリリースされた「シングルレイヤー」盤。CD層が無いため、普通のCDプレーヤーでは再生できないというシロモノだ。
ところが2006年12月に購入したうちのSACDプレーヤーDENON DCD1650AEに久しぶりに入れてみると、なんと認識してくれない。イジェクトボタンも効かなくて焦ったが、電源ボタンを一度切って、再度オンしたところでイジェクトすると取り出せることがわかった。
今のSACDは、大体CD層とSACD層の両方を持つハイブリッドSACDになっている。ものすごく音が違う!というわけではないと思うが、その微細な音質にこだわっている盤で聴く安心感のようなものを求めて、名盤と言われるものはSACDで買うことが多い。
これはブルーノートのコレクションで、これも聴けなかったら悲しいな、と思って、恐る恐るプレーヤーに入れてみると、これらは認識してくれた!
のは、よかったんだが、なんか妙に管楽器の音だけが引っ込んで聴こえる。ピアノの音ははっきりしてるんだが、サキソフォンとかがモゴモゴした音に聞こえるんだ。今までこんな現象は起きたことがないが、なんとなく「位相」っていうのに関係がありそうだと思った。
あくまでも直感的にね。だって位相って専門的すぎてよくわからないですよ。
とはいえこういう時は、チェックCDを使うというのは先輩オーディオファイルに聞いて知っていたし、一枚もらったのがある。
この「左右チャンネル/位相チェック」というのをかけてみる(これしか使ったことない)と、
「右のスピーカーです」という再生音の後に聞こえるはずの「左のスピーカーです」がまったく聞こえない。
ところが続いて再生される、「スピーカーの内側、真ん中です」の音声は左側のスピーカーから発音されるのである!さらに、「スピーカの外、右側です」でも、「スピーカーの外、左側です」でも、今度は微弱な音で左側スピーカーで再生されるんだから、もうわけがわからない。
左のスピーカーの音が出ない、だったら対処の方法も想像つくんだけどね。
ネットでも検索しまくるが、位相に関する専門用語は私にはまったく手に負えず、しょうがないからマニュアルでも読んでみるか、と思ったが、
英語なんよね・・・
それでも、と読み進めていくうち、あ、と思ったのが上の写真で、モノラルモードにするスイッチがある!
なんかの拍子にモノラルになってのでは、と見てみると、ビンゴ!でした。
ステレオモードに切り替えて、元通りのいい音になりました。
結局、ブルーノートの多くの録音は、ライブでの演奏位置に忠実な定位になっていて、だいたい管楽器は極端に左側に定位されていることが多いってのが、今回の現象の原因なんだけど、それにしても、だからなんで左端に定位されてるものだけがモノラルモードでオミットされるのかは理解できないままです。
本当に位相ってよくわからない・・
最初の話題だった、SACDシングルレイヤー認識しない問題については、キャロル・キングやらジェフ・ベックなんかも持ってるんですが、そいつらは認識してくれて、盤の方の問題なのかな、と思ってはおります。
15年目のCDプレーヤーどうするか、も考えなくはないですが、大昔のマランツCD34、今でも愛用していらっしゃるパイセンたちもたくさんいらっしゃることですし、もう少し頑張ってみようかな。
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