なんと今秋から、広島のRCCという局でも同番組が放送されることになったそうだ。
で、10月から放送が始まっているのだが、肝心のお膝元札幌では野球放送が優先されて「MUSIC★J」が放送されていないという珍事態となっている。
しかし何の心配もいらない。
もともと松崎先輩は静岡のK-MIXという局でも「ラジオ新千歳ー静岡線」という番組をやっていてこれを聴くためにラジコ・プレミアムに僕は入っている。
慌てず騒がず、部屋のMacで放送を聴いた。
第一回の放送で、尾崎亜美さんの『蒼夜曲(セレナーデ)』という曲がかかったが、僕の知っている蒼夜曲とアレンジが全然違う。
アルバム・バージョンはデヴィッド・フォスター御大によるアレンジで、キメキメのドラマティックなロッカ・バラードになっている。
珍しくアウト気味のリズムで感情たっぷりに歌われる歌唱が素晴らしい曲だ。
ラジオで聴いたそれは、いつものキュートな尾崎亜美節の佳曲で、こうして聴くとシングル・バージョンのほうが安心して聴いていられる。アレンジは尾崎亜美ご本人によるものだそうだ。
この機会に改めて、このアルバムを聴く。
この『HOT BABY』は全曲のアレンジをデヴィッド・フォスターが手がけた海外録音盤。
参加ミュージシャンがすごい。
スティーブ・ルカサー、ジェイ・グレイドン、そしてジェフ・ポーカロ。
スゴいな。
この錚々たるメンツの中で見落とさないで欲しいのが、B-1でピアノを弾いているトム・キーンという男だ。
フォスターとともに二曲でアレンジも手がけている。
このトム・キーンという人は、1977年、弟のジョン・キーン(ドラム)と一緒にデヴィッド・フォスターのプロデュースでデビューし、その後ピーター・アレンのアルバムでピアノを弾いたりしている。
1981年、TOTOの弟分という触れ込みで、弟のジョンを含む4人組でその名も「キーン」というバンドで再デビュー。(もちろんあのイギリスのピアノ・ロック・バンド「キーン」とは違います。 あっちは00年代ですから)
このファースト・アルバム『キーン』が僕の大愛聴アルバムなんである。
なんとこのアルバム、81年の発表当時、日本でしか発売されなかったらしい。
そのせいかCD化はずっとされず、中古LPも入手困難のままだった。
だからCOOL SOUNDというレーベルが2001年にCD化してくれた時には狂喜した。
キーン
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このCDの解説にも、尾崎亜美さんの『HOT BABY』に参加して「スリリングな左手のバッキング」を聴かせた、と記載されている。
その『HOT BABY』も81年の発表で、同年なんですね。
HOT BABYのことを書くはずが、つい「キーン」のことばかり。
現在発売中のリマスタ盤では、シングル・バージョン(とカップリング曲)も併せて収録されています。まだお聴きでなければ是非。
尾崎亜美
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