2015年10月2日金曜日

Booker T. & Priscilla または、いとしのレイラのバラードパートについて

ファッション・デザイナーのポール・スミスの真似をして、早朝にレコードを聴くのがここ一年の習慣になっている。
今日はBooker T. & Priscillaがセルフタイトルで出したA&M盤。


スワンプ・ロックにハマっていた頃、いとしのレイラの後半部の美しいバラードは、本当はリタ・クーリッジが作った「TIME」という曲だと聞いた。
リタと同棲していたジム・ゴードンがレコーディングセッション中になにげなく弾いていたフレーズを聴いたクラプトンが気に入って曲の後半につけ付け足したのだそうだ。
まだ駆け出しのシンガーソングライターのリタにクレジットは付かなかった。

怒ったのが、リタのお姉さんのプリシラと結婚していたブッカーT。
自分のアルバムで、このタイムという曲をカバーして「クロニクル」というアルバムに収録して、その話題性も含め義妹リタへの印税を確保してあげたという。

この曲を聴いてみたくて、クロニクルというアルバムを探してみたが廃盤だった。こういうワケあり曲なので中古市場は常時沸騰していて数万円の値がついていた。
で、目についたこちらのセルフタイトル盤の方を買ってみた。それでも1万円ちかくはしたと思う。僕にとってはそうとうに高価な盤だった。

しかし内容は価格に見合うもので本当に素晴らしい。
グラム・パーソンズの名曲sheが収録されているのも嬉しいところ。

現在(2015.10.2)での入手可能性をAmazonで検索すると、2009年にCDで二枚とも復刻されていたようだが、現在は廃盤でやはり高値がついています。

ブッカーT&プリシラ(紙ジャケット仕様)
ブッカー・T&プリシラ
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クロニクルズ(紙ジャケット仕様)
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ハイレゾ、ハイレゾは喧しい世の中ですが、こういう名盤を安定供給することにこそ役立てて欲しいですな。
僕はまだまだレコードでいきますよ。

そういえば、このレコード、ちょっと変わってて、1面の裏が4面、2面の裏が3面になってます。当時普及していたオートチェンジャー付きのレコードプレーヤーでかけるのに便利なんだそうです。

今新譜で出るアルバムは二枚組が多いから、こんなの作っても売れるかもですね。

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