2026年4月20日月曜日

泣くことで救われたっていいじゃないか:『秒速5センチメートル』

 新海アニメの実写化『秒速5センチメートル』をBlu-rayで。

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正典であるところのアニメ版は、第1話「桜花抄」、第2話「コスモナウト」、第3話「秒速5センチメートル」の3部構成で、全編で63分のコンパクトな作品。
実写版では非常に魅力的な登場人物たちが、それぞれの葛藤をこれでもかと拗らせていく展開で、見どころ満載であったが、結果的には121分(現代映画の尺度では決して長くないが)の映画となり、重要な役どころを演じた木竜麻生の熱演が冒頭と終盤の泣き別れになったりして、印象が散漫になり少し残念なところもあった。
反面、種子島シーンに集中した森七菜は、役柄が本人のキャラクターそのまんまだったこともあって非常に良かった。
新海アニメ初期の大傑作『雲のむこう、約束の場所』で主役の声優を務めた吉岡秀隆も、本作で再登板、主人公貴樹の拗れを解きほぐす重要な役を演じ、貴樹のみならず、観ているこちらの涙も激しく誘った。
泣くことがこの映画を鑑賞する正しい姿勢なのだろう。
「泣く」ことが「救い」の装置として仕掛けてある物語なのだから。

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