2024年3月9日土曜日

視聴会で出会った名盤:ALMA / ALMA NAIDU

少し前のことになるが、札幌のオーディオ視聴会で出会った女性ボーカルのCDを購入して、最近よく聴いている。 
アルマ・ナイドゥーというミュンヘンを拠点に活動するシンガーソングライターのデビュー盤です。
プレイボタンを押すと、美しいピアノに導かれ繊細だが存在感のある声が響く。その歌声に続いてこれまたなんとも滋味深いトロンボーンのソロが!
よくオーディオマニアを指して、音を聴いて音楽を聴かないと揶揄されるが、この楽器の「実体感」を味わう悦楽は、コンサートホールのような極度に大きいエアボリュームの中で、しかも演奏者との距離が離れている状態ではなかなか味わえないものだと思う。
 
真空管アンプと古いイギリスのスピーカーの組み合わせは、このようなアコースティック楽器を再生してこそ、その真価がわかるというものだ。
そしてそのために良い録音も求められる。
この音盤は、その二つの条件を満たすもので、視聴会でよく使われるのがわかる。
 
4曲目にはビリージョエル「ストーム・フロント」収録の美しいバラード「And So It Goes」がカバーされ、オリジナルに忠実なアレンジが好ましい。
中盤ではドミニク・ミラーのギターもフィーチャーされ飽きさせない。 

良い楽曲、良い演奏、良い歌唱、良い録音。
地味だが、名盤。

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