2024年5月6日月曜日
LAURA IZIBOR『LET THE TRUTH BE TOLD』
2024年5月5日日曜日
Sonya Kitchell『Words Came Back To Me』
画像クリックでAmazonの商品ページにリンクします |
2024年5月4日土曜日
Grace Potter and the Nocturnals『Nothing But The Water』
画像クリックでAmazonの商品ページにリンクします |
2024年3月20日水曜日
『DUNE 砂の惑星 PART2』を観てきたよ
画像クリックでAmazonの商品ページにリンクします |
今回の映像化で、『スター・ウォーズ』も『風の谷のナウシカ』も、この作品世界から非常に大きな影響を受けたんだなあと改めて認識できた。
2024年3月10日日曜日
NHK-BS版『舟を編む』と『新明解国語辞典』の語釈について
2024年3月9日土曜日
視聴会で出会った名盤:ALMA / ALMA NAIDU
2024年3月3日日曜日
Kindle Paperwhite を買ってみた
画像クリックでAmazon商品ページにジャンプします |
2023年10月28日土曜日
スクリャービンのピアノが聴きたくて
最近は真空管アンプに火を入れることも、めっきり少なくなってしまった。
それでも時々、いい音を聴きたいなあと思うことがあり、そんな時最近はスクリャービンに手が伸びることが多い。
それはこれを買ったからだ。
画像クリックでAmazon商品ページにリンクします。 |
画像クリックでAmazon商品ページにリンクします。 |
尾城杏奈さんのスクリャービン・リサイタル1&2で、SACDである。
スクリャービンのピアノ曲を聴くなら、第1候補はもちろんホロヴィッツだろう。だが、ピアノ曲を聴きたい時、音質の良さを楽しみたい気持ちが勝ってしまい、SACDを探して見つけたのが、この尾城さんのCDなのである。
美人だしね。
流石のTRITONレーベルで空間を感じさせる録音はお見事。
演奏は、見た目のイメージを裏切る情熱と狂気のコール&レスポンス。思わずスクリャービンの広大な音世界に引き込まれる。
惜しむらくはブックレットの写真が2点ほどで、しかもモノクロであることか。せっかくの美貌だからカラーでもう少し掲載して欲しかった・・って、やっぱり美人だから買ってたんかい!
真実と喪失の対価 / ジェイムズ・ケストレル『真珠湾の冬』
亡くなった原尞さんに導かれてポケミス版の『そして夜は蘇る』を読んだら、すっかりポケミスの装丁に夢中になってしまった。
幸い僕が住む街には、大きな書店があり、最近こんな書店も珍しいがそこにはいまだにポケミスのコーナーがあって、旧刊も含め割と充実した在庫がある。
行くたびに、眺めてニヤニヤしているだけというのもなんなので、ジャケ買いでこれを買った。
画像リンクでAmazon商品ページにリンクします |
真珠湾となれば、日本に生まれた自分にとってはまったく人ごとではない。
一度シンガポールに行った時、そうとは知らず入った博物館で、展示された大戦時の日本の所業に不意を打たれて、深く恥いったことは生涯忘れない教訓だ。
この物語からも同じような感慨を受けるが、それ以上に主人公の生き様が示す、自らを奉じた職業への、その身と分かち難いほど強い使命感に考えさせるものがある。
そして、だからこそ背負ってしまった重い喪失がどこまでもやるせない。
作者は、この重厚な物語に、これ以上ないほどふさわしいラストを用意した。
読み進めるにつれて、我がことのように救いを求めるようになった自分自身にも、それは福音だった。
心底この本に出会えてよかった、と思った。
逃げ場のない読書体験をもたらす本だが、この国に生きるすべての人に読んでほしい本だと思う。
2023年5月27日土曜日
追悼:原尞 ポケミス版『そして夜は甦る』
画像クリックでAmazon商品ページにリンクします |
2023年4月12日水曜日
カフカ『掟の門前』とChatGPTが突きつけたもの
少し前に、北海道新聞のコラムでカフカの『掟の門前』が紹介されていた。
読んだことがなかったので、光文社古典新訳文庫で買ってみた。
画像クリックでAmazon商品ページにリンクします |
タイトルは『掟の前で』となっていた。
読めば、門前の方が内容に相応しい気がしたが、門自体が「思い込み」のメタファーであることを考えれば、『掟の前で』の翻訳意図も理解できる。
併録されている『アカデミーで報告する』も多様な解釈を許す短編で、『掟の前で』と併せて読むことで、カフカの人間あるいは社会に対しての基本的姿勢のようなものを、ぼんやりと形作っているように感じられた。
そしてその2篇を膠のように『変身』と繋ぎ止める『判決』。
この4篇でこの本は構成されている。
最も長い『変身』は何度も読んだ作品だが、今回もまた、以前とは全く異なる印象を残した。
直前、直後の読書、それまでの人生の経験。そういうもので本から感じ取る風景は全く異なるものになる。それが読書というものだと思う。
ところで、最近ニュースを騒がせているChatGPT。この優れたAIを使って読書感想文を書いた学生を処罰するというニュースが流れた。
カフカを読んで、しみじみとした人生の奥深さを覗き込んだ直後にこのようなニュースに接すると、まことにどうでも良いことに思える。
感想文に点数をつけて評価をすることが目的になっているからAIなんぞに書かれては困るのであって、教育の場での本当の目的は、読書感想文をクラスで共有して、人間の感性のしなやかさや、環境の違いによる考え方の相違を受け止める柔らかさを学ぶことだろう。
教育の世界にChatGPTが突きつけたのは、「評価」ができるような成果物はもうコンピュータで作れてしまう、ということだ。
そしてそのような「評価」を前提とした設問は、すでにビジネスの社会には存在せず、誰もみたことのない課題に、どんなものの力でも借りながら挑んでいくことが求められている。
そして、まさにその壁を、はるか1910年代に描いたのがカフカであった。本当に大切なことは、どのようにしてでも学べるものだ。初等・中等教育はそのための成功体験を人工的に体験できるシミュレーションの場として機能させて欲しいものだ。
2023年4月9日日曜日
ジョン・ディクスン・カー『火刑法廷』
これたぶん三回目の再読なんだけど、今回も今回もとっても新鮮な不思議さのまま、最後まで連れて行かれた。
ジョン・ディクスン・カーの『火刑法廷』
謎解きも複雑で、簡単には飲み込めない。
作者もそう思ってるんだろう、嘘だと思うならXページを見ろ、との注釈まで入っている。そして読んでも、納得するにはよくよく考えなければならず、時間がかかる。
カーの頭の中は一体どうなってるんだろう。
そしてラスト数ページの大仕掛けも、巻末の豊崎さんの解説を読んで、あっと気づいて、読み直して、寒気が走って、前回読んだ時も同じステップ踏んだな、と思い出す始末。
俺の頭の中もどうなってんだよ。
※ハヤカワの新訳版、表紙変わってますね。