いろんな意味でそこそこな出来の映画ではありましたが、だからこそ渡辺しおん役の二階堂ふみの存在感が映えるわけであります。
クラスの片隅にいる、大人しく目立たない娘、の設定を見事に演じながらも、この存在感ですわ。
ほとんど顔が見えないようなカットが多いのですが、どうやってこの存在感を演技しているのでしょうか。
獅子神への告白のシーンでも、別に可愛らしい表情は見せませんが、「ずっと前から、すきでした」の語尾の「た」を持ち上げて、「これ言っていいこと(または、とこ)だった?」のニュアンスを加えたところに震えましたな。
笑顔に至っては、たぶんこの横顔のカットだけ。
しかしだからこそ、決定的に印象に残るのです。
そしてこれね。
なんかもう説明いらないね。
この娘を失ったら、そりゃ全国民滅ぼしたろか、という気にもなりますわ。
うん、獅子神は悪くないと思うよ。
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